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2008年4月27日 (日)

高崎旅行

昨日、日帰りで高崎に遊びました。先輩の高山奇人さんの案内で、一日、私の希望をかなえていただきました。今回見た所は、

  • 高崎市美術館で開催の「アントニン&ノエミ・レーモンド展」
  • 旧井上房一郎邸
  • 群馬音楽センター
  • 洗心亭(少林山達磨寺境内)
  • 夏の家(軽井沢タリアセン内ペイネ美術館)

Photo_2 Photo_8

今回の主な目的は、旧井上邸と群馬音楽センターを見ることでした。旧井上邸は、厳密にいうとレーモンドの設計ではないのですが、レーモンドの住宅設計の思想をよく受け継いでいる建物で、レーモンドが日本で、どのような生活をしていたのか想像したかったのがひとつ。

Photo_9

Photo_6 群馬音楽センターは、折版構造という設計のアイデアがどこにあったのかを、この目で見たかったからです。実にすごいアイデアです。こんな建物をよく作ったと思います。日本の建築職人もその当時は捨てたものではなかったと思います。

レーモンドは、その生活スタイルが、今の日本人の生活スタイルとほとんど変わらない生活をしていたように思えるほど、その建物が、日本の風土にマッチングしているのです。建物内部、外観をみても、いかにもバタクサイところが全然ないのです。実に心地よい空間を作り出していることが、逆に不思議でたまりません。とても、外国人が作った空間とは思えないのです。レーモンドが、日本の文化をどれほど理解していたのかは、その著書を読んでもあまり理解できないのですが、レーモンド設計の住宅を見ると、その理解力に改めて驚愕するのです。いや、それ以上に、日本文化の基盤から、さらにその上に自身のスタイルを確立していることに驚嘆します。

Photo_7 その後、ブルーノ・タウトが日本で2年余り暮らした、洗心亭を見ました。山の中腹にある人里離れた寺院の境内にひっそりと建つ、4畳半と6畳の和室の2部屋しかない建物で、そこにドイツ人夫婦が生活していたとは、何か、禁欲的な生活をしていたようにも思えます。タウトというそれなりの文化人がこんな境遇でいたとは、本で読んだタウトの印象が変わりました。やはり、活字だけでは、その人となりは理解できないものです。

その後、時間があるので、軽井沢まで、車をとばして、レーモンド設計の「夏の家」をもういちど見ることにしました。雨が降りだし、気温も冷えて、部屋の中にはストーブをだしていました。いかにも軽井沢らしい寒さを実感することになりました。「夏の家」については、またの機会に改めてお話することにして、やはり、今の「夏の家」には何か、たりないもの、違和感があります。それがいったいどういうことなのかは、まだ、私の中で整理できていません。その整理がついたときまで、待っていただきたいとおもいます。

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コメント

加藤春秋さん、ご来高ご苦労様でした。建築、レイモンド、ガラス
等々色々お教えいただき、有難うございました。
音楽センター前の、「時の高崎市民これを建つ」という記念碑を、ご紹介するのを忘れました。当時(昭和35年ごろ)地方都市にとって
、3億円という巨費を投じ、その内市民の寄付も1億円弱というのは、大変なことでした。
今度は、その中で演奏される、群馬交響楽団のコンサートを聴きにきてください。
音楽ホールとしては音響が悪く、建物の維持費も掛かるので、作り直したいという意見もでています。

こちらこそ、高崎のご案内ありがとうございました。
群響といえば、“ここに泉あり”という映画ですよね。
じつは、大学1年のとき、池袋の文芸座(いまもあるのかな)で、“ここに泉あり”の映画のパンフレット配りのバイトをしたことがあります。お客さんがあまりはいっていないときに、受付を抜け出してちょくちょくとその映画をみていました。白黒映画なのですが、最後になると、突然カラーに変わるという制作費をけちった映画でした。
でも、群響の成り立ちを丁寧に描いた作品で、そのとき、感銘はしませんでしたが、いはば、文化活動に対する市民運動の原点であったように思います。昔は生活に追われて、こういうことにまで、目がむかなかったのでしょう。その意味で、上州人の文化レベルの高さに敬服いたします。
昨日は、ちょっとお腹の調子が悪くせっかくの、お昼のソバ、夜の豆腐料理を味あうことができませんでした。調子がよければ、うまく味あうことができたのに、申し訳けありませんでした。

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