« 台東区散策 | トップページ | 掲載予定文献から »

2008年5月19日 (月)

神輿の彫刻

Photo 先日、お見せした、町内の中神輿を、もう一度写真で見てみると、なかなかおもしろいことを発見しました。まず、屋根は入母屋造りで、前後に千鳥破風をつけている形だったということです。しかも、破風のうえに乗っているのは、獅子なのでしょうか。よくわかりません。

 

 

 

Photo_3Photo_5

台輪を見てみると、普通は神社の家紋か、巴紋をつけるのが普通ですが、この町内では大神輿も同様に動物の彫り物が施してあります。残念ながら、四辺全部の写真を撮り忘れてしまいました。手元にある中神輿のうちの2辺の写真を見てみると、ひとつは虎の親子のような図柄、もうひとつは、麒麟のような図柄です。どうも、虎の親子がひっかります。中国の礼記による四霊ならば、麒麟、鳳凰、霊亀、応龍 のはずです。四神ならば、朱雀、青龍、白虎、玄武 です。このどちらにも、合っていません。

Photo_6Photo_8

大神輿の写真を見ると、一辺しか写真に撮らなかったのですが、これは、亀のようです。玄武ならば、蛇がからまっていなければならないので、霊亀でしょうか。よくわかりません。

 

Photo_9 ちなみに、大神輿は後藤直光作となっています。町会の古老の話では、中神輿が一番古いという話でした。おそらく戦前の作かもしれません。作者も後藤直光かもしれません。

これは、後藤直光だけの装飾なのかもしれません。神田や他の神輿を見ても、台輪の四方に彫り物をしていません。

神輿はみな同じような様式をもって、大体デザインがきまっているものだと思っていましたが、よく見ると、それぞれの作者がその様式のなかで、オリジナリティを追求しているのが、だんだんとわかってきました。彫刻作品としても、たいへん奥深いものを感じました。これは、彫刻史として、充分に研究の対象となりうるものです。

それにしても、あの神輿の台輪の彫刻の4方の写真を撮り忘れたのは失敗だった。もう倉庫にはいってしまって、あと一年待たなければ見られないのですから。

« 台東区散策 | トップページ | 掲載予定文献から »

建築」カテゴリの記事

コメント

 お神輿と入力しましたら、御御輿が出てきました。御御御付(おみおつけ)と一緒ですね。でも、彫刻史の中での位置はどうなんでしょう。加太こうじの‘紙芝居’文化を、歌舞伎と比べるような気も致しますが。
でも、四神の彫刻は素晴らしいものがあると思います。彫り師(神輿の彫刻をする人を何というのか、今出てきませんが。神輿を作る人は宮師と言ったかと思います)の心意気もあるでしょうし、‘こんなもん、オレのほかにゃ誰も造れめぇ、ベラボウメ’と啖呵が聞こえそうです。写真が撮れなくて残念でございました。あとの祭りでした。チャンチャン。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 台東区散策 | トップページ | 掲載予定文献から »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ