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2008年10月 1日 (水)

『日本美術史の杜』

Photo 『村重寧先生星山晋也先生古稀記念論文集 日本美術史の杜』が出版されました。村重・星山両先生は、早稲田大学文学部美術史学科で教えられた先生です。今年、村重先生が、来年、星山先生が定年を迎えられることになりました。

両先生とも、私は教えを受けてはいませんが、いろいろな場面でお世話になっていました。多分両先生はご存知ではないとおもいます。

この論文集は、先生の教え子だけではなく、両先生の交友関係から、早稲田大学以外の人の論文が入っています。そういった意味では、バラエティーに富んだ、そして質の高い論文集になっていると思います。

とくに、星山先生は、彫刻から絵画まで、じつに幅広い分野を研究しておられた人なので、その教え子も多岐に渡っているのが特徴です。

とりあえず、その目次をあげておきます。

  • 成澤勝嗣 「序」 1p~3p
  • Ⅰ章 宗教と造形
  •  百橋明穂 「古墳壁画の図像学ー高松塚・キトラ両壁画墓をめぐってー」 12p~26p
  •  山田磯夫 「鶴林寺所蔵聖観音菩薩立像の復元と造仏工」 27p~41p
  •  岩佐光晴 「仏師稽文会・稽主勲をめぐって」 42p~60p
  •  川瀬由照 「唐招提寺の造営と智努王」 61p~73p
  •  東野治之 「『招提寺流記』資財部の復原的研究」 74p~86p
  •  松原智美 「『諸説不同記』の「現圖」ー像容記述の問題を中心としてー」 87p~105p
  •  長坂一郎 「滋賀県・鳥居堂男神像についてー立像神像についての一考察ー」 106p~123p
  •  原口雅樹 「三条南、京極東、明円堂ーある仏所の終焉ー」 124p~140p
  •  鈴木泉  「川崎市大楽院・木造釈迦如来坐像考ー主に胎内墨書銘の検討からー」 141p~154p
  • Ⅱ章 絵巻と水墨画
  •  山本陽子 「『鳥獣戯画』甲巻の的弓場面の逆向性について」 156p~168p
  •  山本聡美 「「病草紙」の典拠ー『正法念処経』身念処品と現存二十一場面との対応関係ー」 169p~192p
  •  梅沢恵  「法隆寺献納宝物四幅本聖徳太子絵伝について」 193p~209p
  •  相澤正彦 「石山寺縁起絵巻第四・五巻の絵師について」 210p~224p
  •  内田啓一 「法金剛院本「清凉寺大念仏縁起絵巻」について」 225p~239p
  •  山田烈  「明兆筆白崖宝生像」 240p~253p
  • Ⅲ章 近世の諸相
  •  榊原悟  「文字絵の図像学」 256p~280p
  •  大口裕子 「伊勢物語絵四段「西の対」享受考」 281p~288p
  •  井澤英理子「又兵衛風の曽我物語図屏風の量産について」 289p~303p
  •  菅野貴子 「京都国立博物館本≪探幽縮図≫にみる狩野探幽と武家との交流」 304p~320p
  •  竹内奈美子「三つの秋野蒔絵硯箱」 321p~334p
  •  杉本欣久 「京の町絵師・宮崎友禅の意匠性と友禅文様ー江戸時代の京都にみる淡雅の系譜ー」 335p~351p
  •  江村知子 「尾形光琳筆「四季草花図」について」 352p~365p
  •  斉藤全人 「始興再考ー光琳との関係性をめぐってー」 366p~380p
  •  福田道宏 「京都画壇の名門狩野正栄家についてー『狩野家一件』の紹介と歴代の事績を中心にー」 381p~399p
  •  吉田さち子「「大宋屏風」復古図様の検証ー出納平田家資料によるー」 400p~418p
  •  成澤勝嗣 「小原慶山が描いた二つの王陽明像」 419p~427p
  •  塚原晃  「田善とテンセンー亜欧堂系銅版江戸名所図における景観図像的諸問題ー」 428p~444p
  •  大久保純一「名所絵の流通」 445p~458p
  • Ⅳ章 中国への交感
  •  中野照男 「敦煌文書の真贋をめぐる覚書」 460p~472p
  •  橋詰文之 「宋時代の青銅器ー特に瓶の特色について」 473p~481p
  •  陳逹明  「山水画の画題と製作についてー「瀟湘八景図」を中心にー」 482p~500p
  •  近藤秀實 「望郷の虹橋ー呉彬の実像ー絵画編(1)」 501p~517p
  •  高橋亜季 「黄檗絵画における渡来明清絵画という「物」と「人」」 518p~531p
  • Ⅴ章 近代絵画と写真
  •  岡戸敏幸 「澄子ゑがくー沼波武夫『ミカヅキサマ』についてー」 534p~550p
  •  江川佳秀 「日本美術の後背地ー日本人美術家にとっての「満州」」 551p~567p
  •  佐々木利和「古写真『志村弥十郎』が齎す情報について」 568p~575p
  •  金井杜道 「眼の記憶から」 576p~588p
  •  堀宜雄  「『NIPPON』考・序」 589p~603p
  • 江村知子 「編集後記」 604p~606p
  • 「村重寧先生/略年譜・著作目録(抄)」 607p~610p
  • 「星山晋也先生/略年譜・著作目録(抄)」 611p~613p

定価¥23,000円はちょっと勇気がいりますが、読み応えはある論文集ではあります。

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