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2009年3月28日 (土)

大報恩寺の美術と歴史

このところ書評ばかりになってしまいました。仏像探求の旅、美術館めぐり、近代建築散策も、だんだんとハードルが高くなってきていて、簡単に見られない物件が多くなってきました。ちゃんと準備しないと、なかなか気軽に見られないのです。なかなか機動力が生かせません。そんなわけで、ちょっと今ネタぎれぎみで、再度調べなおさないと新しいものがみつかりません。

Photo 『大報恩寺の美術と歴史』は京都大報恩寺の寺宝および寺史が書かれている本です。この手の本は、寺が発行元になって、非売品にすることが多いのですが、これは、ちゃんと市販されていますので、今回はネットで手にいれました。

京都の寺院の悉皆調査は、京都国立博物館が毎年1ヶ寺程度を決めて行ってきましたが、この2~3年その調査報告がでていません。京都市内は他自治体でやっているように、地域的に網羅してやる調査ではなく、寺院ごとに悉皆調査をやってきました。寺院の数が多いので、そのほうが効率的なのでしょうが、それでも、かなり長期的にやらなければ、とても調査が終了するとは思えません。

それでも以前紹介した、仏教大学などでは、ある寺院をきめて調査をやっているようですし、大学、研究所など調査できる機関が複数あるので、手分けすればかなり調査が進むと思うのですが、なかなか進んでいないようです。

この『大報恩寺・・』の本の定価は8,400円(税込み)は、高いのか安いのかは何ともいえませんが、寺宝に清水寺式千手観音立像を発見しました。清水寺式千手観音像は、本家の清水寺は別として、京都市内では絵画が智積院に、版画が三十三間堂にあるくらいです。また彫像では、近辺にあるのは、大阪府池田市の常福寺ぐらいで、意外に清水寺の近辺にはその例がないのです。

そういった意味では、本家の清水寺のそばに清水寺式千手観音があったのは、注目に値します。その仏像の来歴などが解ればそれにこしたことはないのですが、これからの研究しだいということでしょうか。

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