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2009年3月18日 (水)

『展覧会カタログ総覧』

Photo 『展覧会カタログ総覧』上下2冊は平成21年1月26日に日外アソシエーツから出版されました。定価\52,500円です。一般人では手がでません。というよりも図書館のリファレンスコーナーに置かれるための本です。

データは「東京国立近代美術館」「横浜美術館」「国立西洋美術館」「東京都写真美術館」「東京国立博物館」「東京都江戸東京博物館」の蔵書の中から、展覧会カタログを集めたものです。収録図録は61,300点になると書いてあります。

分類はその内容によって「総記」「宗教」「歴史・地理」「社会科学・自然科学」「工学・産業」「建築」「芸術・美術」「彫刻」「絵画」「書」「版画」「写真」「工芸」「音楽・演劇・映像」「スポーツ・諸芸・娯楽」「文学」に大別して、各大見出の下はテーマ、人名ごとに適宜細分して小見出を立てた。としています。

この分類は図録という性格にあった分類法だとおもいます。分類法そのものに問題はないのですが、各博物館美術館の蔵書目録は、おそらくデータ1件について、1分類という分類のしかたをしているとおもいます。たとえば、『かみとほとけのかたち』栗東歴史民俗博物館、『役行者と修験道の世界』大阪市立美術館 などは「宗教」の分類にはいっています。「彫刻」あるいは「絵画」の分類には掲載されていないのです。こういった分類方法をとると、その分類に信頼性がなくなります。

これはコンピューターでデータ化されたものを、プリントしたためにおこったことです。というよりも、データを項目に入力するときの問題が露呈しているのです。データベースではインデックスとしての分類項目をあげて入力しているのですが、それには、1項目1データという原則で入力されていたとおもわれます。『かみとほとけのかたち』という図録は「宗教」だけでなく「彫刻」「絵画」をテーマとしているのです。したがってその分類に図録データがなくてはいけません。

この問題を解決する方法は、実に簡単なのです。インデックスに複数のデータを入れるようにすればいいだけの話です。私の今使っているACCESS2007はやっと1項目に複数のデータを入れることができるようになりました。いままでは、1項目に無理に複数項目を入力して、部分抽出という方法をとらざるをえなかったのです。もっともこの方法を使うと、この項目での並び替えができません。

この総覧はたしかに便利です。しかしさらに望むのならば、その本に掲載されている論文の目録をいれてほしかったのです。そこまでは、おそらく、もとのデータベースの入力項目にないのでしょう。各美術館博物館のデータベースの構造の更新が必要になってきます。そこまでできるようになるには、まだ時間とお金が必要なのでしょう。

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