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2009年3月15日 (日)

法隆寺再建の謎

今見終わって正直いってがっかりしました。「NHKスペシャル 法隆寺金堂再建の謎」という番組です。最初に新たにおどろくべき発見があったということから話が始まります。金堂の天井板の年輪年代測定が668年と出たことが、新発見だといっています。つまり。670年の若草伽藍焼失以前だということが、新発見なのだそうです。しかも、釈迦三尊像と夢殿救世観音像は聖徳太子を写したものだという伝承から、若草伽藍焼失以前に今の場所に金堂が建てられたと言っています。しかもこの堂は聖徳太子をまつるための堂だったとしています。

堂内は正面に釈迦三尊、阿弥陀如来像が今あるところに救世観音像があったと、CGで見せています。玉虫厨子も金堂にあったと。

非常にあいまいに見せていますが、肝心なとことろはぼやかしです。

まず、それでは、薬師如来像のあったところには、何を安置していたの? CGでは今の薬師如来像らしきものが写っていましたが、どうなんですかね。

Photo この説はむかしの足立康の「釈迦堂一郭後身説」、さらには、鈴木嘉吉の最近の説(「法隆寺新再建論」『文化財論叢Ⅱ』1995年9月))にもとづいて立てられています。それをさらに進めて最初の堂は聖徳太子をまつるために等身の仏像を安置したというような印象をあたえようとした演出です。

そこまで踏み込んでいいの?というのが私の印象でした。それにいたるまでは、さまざまなストーリーが必要です。金堂釈迦三尊像はほんとうに623年建立でいいのか?それがそもそもどこにまつるためにつくられたのか?今の金堂が聖徳太子をまつる堂ならば、どうして三体まつる配置になっているのか?などなどさまざまな疑問に答えられなければなりません。

テレビとはいえちょっとおおげさすぎない? というのが私の印象でした。しかもNHKにしては、あまりにも論点がぼやけています。何を言いたいのかわからずじまいで終わってしまいました。疑問をのこして終わるのも演出でしょうが、なーんだ、で終わると何ものこりません。

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コメント

そうでしたか。昨晩の番組は録画して後で見るつもりでしたが・・・、そうでしたか。
ところで矢継ぎ早ですが、今夜8時からはNHKBShiでハイビジョン特集『法隆寺 (前編)~秘められた聖徳太子の夢~』
木曜の同じ時刻に 『東京国立博物館 巨大博物館の至宝15部門ベスト3づくし 』という番組があるみたいですよ。

実は、加入していないのでBSは映らないのです。おまけに地デジ対応の液晶テレビなのに、地デジが映りません。設定のしかたが間違っていたのか、いまさら説明書を取り出して、最初から設定する気がないのです。現時点でテレビはちゃんと映っているのですから。これだから、機械音痴といわれるのです。
それでいながらパソコンは全部自分で組み立てています。なんで、テレビの設定ができなのでしょう。我ながらなさけなくなります。
bearing

  光差しましたか?懐中電灯で。テレビの中に、ろうそくを立てるのもいいかもしれません。 
 昨晩の法隆寺は前編だったのですね。途中、少しだけ見ましたが、日曜夜の分を録画したので、一緒かと思って見ませんでした。撮ったDVDはまだ見てませんので。後編はいつ放映ですか。木曜夜の東博も面白そうですね。日曜の午後、TBSでは唐招提寺の三大仏の金堂遷座をやってました。もうすぐ、興福寺の阿修羅の番組もTV朝日でやりそうですね。仏像ブームですから。

私もなーんだぁと思いました。映像の専門家であるNHKが、いまだに何でもCGで見せれば客は珍しがって喜ぶ!と思っているのでしょうか。CGにしたらかえって曖昧さが目立ったというのは、小説を映画化(映像化)したら、あー、コレはあり得ない!と妙な納得をしてしまったジュラシックパークを思い出しました。

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