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2009年5月21日 (木)

山本亭

またまた所用で金町に行くことがあり、ついでに、柴又に寄ってみました。柴又は帝釈天ではなく、その裏の江戸川の土手の下にある山本亭を見たいと思ったからでした。

京成電鉄の柴又駅を降りて題経寺の参道を通っていくと、昔の趣はあるのですが、ずいぶんと洗練された参道になったなあ、という感想です。昔、この参道を通った頃は、さびれた田舎のお寺の参道のようでしたが、今では寅さん人気がまだ続いていて、一大観光地になってしまっています。

その山門の手前を右に曲がり、お寺の塀にそって歩いていくと、山本亭があります。この建物は、山本栄之助が震災後、当地に移り住み、大正15年から昭和5年にかけて増改築したたてものです。伝統的な書院造の木造建築と洋風建築を複合した建物です。庭がとてもきれいに手入れされています。

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さて、入口の長屋門には、両側に3畳ほどの袖部屋があり、その窓にステンドグラスが嵌っていました。模様は抽象模様ですが、ところどころに四角垂のガラスを使ってアクセントをつけています。

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 長屋門をくぐると、正面に玄関があり、その右手に応接室として、洋間があります。和風の建物に洋風の建物を付けた感じです。中にはマントルピースがあり、床はモザイク模様の寄木で貼られています。4つの窓は上げ下げ窓になっており、淡いキャセドラルガラスを使ったステンドグラスになっています。色ガラスは上部のみで、中心部は透明ガラス使っているので、外の景色がよく見えるといった、本来の窓としての機能を重視したデザインをしています。

Photo_6 また、部屋の入口のランマにも、ちがったデザインのステンドグラスが嵌っています。色硝子は周囲のみで、透明の型ガラスを使って模様をだしています。

 

 

 

 

 

 

Photo_7 居宅の建物は純和風の長い廊下があり、そこから庭が見渡せるようになっています。廊下のランマには、いわゆる結霜硝子が楕円の枠の外に嵌っていて、スリガラスの間に嵌っています。ちょっとしたアクセントとしての使い方なのでしょう。

考えてみると、こんな和風の建物は、昔はごく一般的な造りだったのでしょう。規模の大小はあるにしても、縁側から、庭をながめる風景はなつかしくもあります。また、いわゆる応接間があるというのも、昔はそれなりの家では一般的だったような気がします。どうして、今の家には応接間がなくなってしまったのでしょう。これは、あきらかに生活のスタイルが変化したためなのでしょう。

この山本亭のステンドグラスは、あきらかに、窓硝子としての機能を優先したデザインをしていることがわかります。窓から入る景色を意識しているのです。不透明な色硝子を多様しないというのは、ステンドグラスのもうひとつの使い方なのでしょう。

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