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2012年10月

2012年10月16日 (火)

『半跏趺坐』再考(作品編)その9

明らかに「結跏趺坐」と判明する仏像(二)

28 仁和寺阿弥陀三尊像の内、阿弥陀如来坐像(888)

○田邊三郎助「12,阿彌陀如來及兩脇侍像 京都 仁和寺/形状」『日本彫刻史基礎資料集成』平安時代 重要作品篇4 1982年2月25日 中央公論美術出版

‘形状 阿彌陀如來像 本體 ・・・右足を外にして結跏趺坐する。’ P61

○皿井舞「仁和寺阿弥陀如来及両脇侍像」『週間朝日百科 国宝の美』24 2010年2月7日

‘一方、定印を結んで結跏趺坐し、右肩に衲衣を少しかけるという中尊像の姿は、現存する阿弥陀如来彫像の中で最古のものである。’ P14

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29 慈尊院弥勒仏坐像(892)

○倉田文作「第三章 各時代の特色と作例 平安時代の仏像/作品の7 慈尊院の弥勒仏像 」 『仏像のみかた<技法と表現>』 1965年7月25日 第一法規出版

‘この弥勒像は、螺髪をいただき、衲衣をつけた如來相で、左手は膝の上で掌を仰いで前方に五指をのばし、右手は臂をまげて、掌を前に向けて立て、五指をのばし、右足を外にして結跏趺坐する。’ P170

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30 清凉寺阿弥陀三尊像の内、阿弥陀如来坐像(896)

○田辺三郎助「一三 阿彌陀如來及兩脇侍像」『日本彫刻史基礎資料集成』平安時代 重要作品篇 五 1997年11月10日

‘形状 阿彌陀如來像 定印を結び、右足を外にして結跏趺坐する。’ P4

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31 東寺観智院五大虚空蔵菩薩坐像

○「【調書】/五大虚空蔵菩薩像 五躰 教王護国寺(東寺)観智院 」 『東寺観智院蔵五大虚空蔵菩薩菩薩像』美術研究作品資料 第二冊 2003年12月10日 中央公論美術出版

‘一、金剛虚空藏菩薩像 形状 本体 右足を前にして結跏趺坐する。’ P79
‘二、宝光虚空蔵菩薩像、三、法界虚空蔵菩薩像、四、蓮華虚空蔵菩薩像、五、業用虚空蔵菩薩像 形状 本体 金剛虚空蔵菩薩像におなじ。’

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32 醍醐寺薬師如来坐像

○井上正「解説/醍醐寺藥師堂藥師如來坐像 」 『國華』 71-11(848) 平安彫刻特輯 1962年11月1日 國華社

‘本像は、偏袒右肩に衣をかけ、左掌に藥壺をのせ、第三指少しく曲げ、右手屈臂掌を前にして立て、第二・三指を相捻じ、左足を外にして結跏趺坐する。足先は完全に衣につつまれているが、この形式は、法隆寺五重塔塑像・薬師寺講堂藥師如來像・唐招提寺金堂盧舎那佛像及び獅子窟寺藥師如來像などに見られるところで、本像などはその最下限に近いところに位置するものであろう。傳燈的なものに対する作者の態度の一半を物語っている。’ P522

○水野敬三郎「薬師三尊像」『醍醐寺大観』第1巻 2002年10月29日 岩波書店

‘左手は膝上に仰いで藥壺を載せ、右手は臂を屈し掌を前にして立て、第一・三指を捻じる。左脚を外にして結跏趺坐する。・・・形をやや詳しく見ると、左足を衣(裙か)の内に包んでいるが、この形は中国唐代の像に多く見られ、わが国でもその風を受けて天平時代の唐招提寺金堂盧舎那仏像を始めとする多くの例がある。’ P82

○皿井舞「醍醐寺薬師如来及両脇侍像」『週間朝日百科 国宝の美』24 2010年2月7日

‘中尊像は、左脚を上に結跏趺坐する、いわゆる降魔坐の坐勢をとっており、また上にした左脚先を完全に衣に包んでいる点や左脚部うえにかかる衣端が逆三角形に表される点など、古い要素が随所にみとめられる。’ P24

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33 六波羅蜜寺薬師如来坐像

○西川杏太郎「15,十一面觀音菩薩像・四天王像 京都 六波羅蜜寺/附 藥師如來像 」 『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代 重要作品篇5』 1997年11月10日 中央公論美術出版

‘形状 本體 右足を外にして結跏趺坐する。’P57

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34 岩船寺阿弥陀如来坐像(946)

○丸尾彰三郎「6,阿彌陀如來像 京都 岩船寺 」 『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代 造像銘記篇1』 1966年6月1日 中央公論美術出版

‘形状 本體 定印を結び、右足を外にして結跏趺坐する。’ P36

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参照ブログ

2012年10月 7日 (日)

『半跏趺坐』再考(作品編)その8

明らかに「結跏趺坐」と判明する仏像(一)

19 葛井寺千手観音坐像

○藤岡穣「葛井寺千手観音菩薩坐像の基礎的データ 」 『特別公開 国宝葛井寺千手観音』 1995.4.10  大阪市立美術館

‘(体勢)頭部をかすかに俯け、上体をやや前傾させる。左脚を外にして結跏趺坐する。’ P41

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上の写真を見ると、右足裏が衣にかくれてふくらんでいるように見える。

20 法隆寺銅造薬師如来坐像(伝峰薬師胎内仏)

○長谷川誠「藥師如來坐像 傳峰藥師胎内佛 」 『奈良六大寺大観 第2巻 法隆寺2』 1968年4月24日 岩波書店

‘八角六重の台座に結跏趺坐した如来形坐像で、像の大きさに比較して、その宝珠形光背はかなり大きめである。’ P67

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21 西大寺四仏坐像のうち(阿弥陀如来、宝生如来)

○本間紀男「第Ⅰ部 X線による木心乾漆像の構造・技法・材質 第一章 木心乾漆像の構造・技法・材質/Ⅱ 各像についての研究 西大寺 塔本 四仏 阿弥陀如来・宝生如来 坐像」 『X線による木心乾漆像の研究』〔別冊〕 1987年2月28日 美術出版社 P186~P187・P198~P199

‘左足上にして結跏趺坐する。’

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他の阿閦如来・釈迦如来は、膝の左側に衣がかかっており、足裏の膨らみも表現していないようであるが、写真では判断できない。

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22 東寺講堂五菩薩像(中尊を除く)(839)

○奧健夫「第一章 概要/三 形状/2 五大菩薩(中尊を除く) 」 『教王護国寺所蔵国宝(美術工芸品)木造講堂諸尊二十軀修理報告書 本文編』 2000年3月31日 教王護国寺 P12

‘金剛薩埵 本体 ・・・右足を上に結跏趺坐する。’
‘金剛宝菩薩、金剛法菩薩、金剛業菩薩とも金剛薩埵菩薩に準ずる’

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23 安祥寺五智如来坐像(859)

○水野敬三郎「10,五智如來像 京都 安祥寺/形状」 『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代 重要作品篇4』 1982年2月25日 中央公論美術出版

‘形状 大日如來像 本體 ・・・右足を上に結跏趺坐する。’
‘    阿閦如來像 本體 ・・・右足を外に結跏趺坐する。’
‘    寶生如來像 本體 ・・・阿閦如來像に準ずる。’
‘    無量壽如來像 本體 ・・・阿閦如來像に準ずる。’
‘    不空成就如來像 本體 ・・・ 阿閦如來像に準ずる。’

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紺野敏文「仁和寺本五仏図像と安祥寺五智如来像について 」 『佛教藝術』 121  1978年12月15日 毎日新聞社 48p~63p によると、この安祥寺像は「仁和寺本五仏図像」(大正蔵4-4)と像容が一致することを論じています。しかし、この図像と現仏像とを、印相、着衣等について比較して検証していますが、坐法についての検証が抜け落ちています。図像では、大日如来像は、はっきりと二つの足裏を描いており、結跏趺坐に間違いがありません。無量寿如来像が、衣に隠れて一方の足裏を描いていないところは、彫刻と共通しています。その他の仏像は図像では、結跏趺坐か明確ではありません。

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24 広隆寺講堂阿弥陀如来坐像(862以前)

○町田甲一「廣隆寺講堂阿彌陀如來坐像」『國華』848 1962年11月1日

‘この臺座上に、單尊の阿彌陀像としては珍らしい下品中生の印相をとって結跏趺坐する佛體は、・・・’ P511

○田邊三郎助「4,阿彌陀如來像 京都 廣隆寺/形状」 『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代 重要作品篇2』 1976年10月10日 中央公論美術出版

‘形状 本體 ・・・右足を外にして結跏趺坐する。’ P50

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25 東寺西院不動明王坐像

○西川新次「11,不動明王像 京都 敎王護國寺/形状」『日本彫刻史基礎資料集成』平安時代 重要作品篇4 1982年2月25日 中央公論美術出版

‘形状 本體 ・・・右足を外にして結跏趺坐する。’ P34

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26 観心寺伝弥勒菩薩坐像(仏眼仏母如来)・伝宝生如来坐像(弥勒如来)

○西川新次・水野敬三郎「附1,傳彌勒菩薩像・附2 傳寶生如來像 觀心寺/形状」『日本彫刻史基礎資料集成』平安時代 重要作品篇3 1977年12月20日 中央公論美術出版

‘附一 傳彌勒菩薩像 形状 本體 ・・・右足を上にして結跏趺坐する。’ P29
‘附二 傳寶生如來像 形状 本體 ・・・その他は傳彌勒菩薩像に準ずる。’ P31

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27 金剛峯寺西塔大日如来坐像(887頃)

○西川杏太郎「作品解説 高野山/29,大日如来像 金剛峯寺西塔 」 『全集日本の古寺 16 高野山と吉野・紀伊の古寺』 1985年4月21日 集英社

‘胸前で両手を組み、結跏趺坐する金剛界の大日如来像で、・・・’ P129

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