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2013年10月

2013年10月20日 (日)

旧三井家拜島別邸

公開日が決まっている旧三井家拜島別邸(啓明学園北泉寮)に行ってきました。建物は、幼稚園から高校まである私立学校の敷地にあります。

まず建物の説明をすると、明治25年頃、現在の首相官邸のところに、鍋島直大侯爵の邸宅として洋館とともに建てられました。大正12年の関東大震災で、洋館は倒壊しましたが、和館はほとんど被害を受けず、その後、三井八郎右衛門が、鍋島侯爵から買い受け、昭和2年に三井家別荘として、現在の拜島の地に移築し、大幅な増改築をして使っていましたが、昭和18年、三井家から敷地建物を啓明学園に寄贈され現在に至っています。

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玄関は、格式のある構えで、1階は客室で、天井は折り上げ格天井で、煙突のない暖炉があったり、和洋折衷様式になっています。

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2階は、居住空間で、居間、寝室などがありますが、書院風の間取りですべて和室になっていました。

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特に、奥様用洗面所は、畳敷きに椅子を備えていました。

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たしかに増改築をしていますが、関東大震災で倒壊しなかったのは、注目すべきでしょう。説明の人は、免震構造だといっていましたが、和風建築のしなやかさが倒壊をまぬがれたのでしょうか。

外側の開口部は、すべて、ガラス戸が嵌まっていますが、建具は、移築のときに入れられたものか、鍋島邸宅のときにあったものかはわかりません。

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明治25年当時に、こんなガラス戸がふんだんに嵌まっていたとはおもえません。ガラスを見てみると、たしかに、機械吹き円筒法らしきガラスがありました。それであっても、昭和2年の移築の時に入れたガラスと見るべきで、鍋島邸のときではないようです。

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もうひとつガラスで気になったことは、透明のガラス以外はすべてスリガラスになっていることです。この建物を見たいをおもったのは、大正から昭和にかけてつくられていた模様入りのスリガラスがひょっとして嵌まっているのではと期待したのですが、残念ながら1枚もありませんでした。

おそらくは、長い年月の間のいつかの時期にガラスの入れ替えがおこなわれたのかもしれません。

嵌まっているガラスの種類があまりにも貧弱で、入れ方にあまりにもアクセントがありません。

それにしても、学校の説明員は、この建物は、学校にとって何のメリットもないので、壊そうとしたところ、三井家の寄付で、改修され、都指定文化財になったと話していました。現在も何にも使われておらず、今でも学校にとってメリットがありません。と言っていましたが、果たして、学校にとってこんなすばらしい教材の存在に気がつかないのでしょうか。

この学校の卒業生に、オノヨーコがいるのだそうです。

2013年10月16日 (水)

彫刻等文献目録のリニューアル

 およそ2年ぶりで、春秋堂文庫の更新をしました。

更新したのは、『地域別彫刻所載文献目録』です。

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いままでは、全般的な文献を、ジャンル別に、地域的な文献を地方別に分けていましたが、その並び方は、データベースのID番号をそのまま配列していました。そのID番号はアルファベットを基準としていたために、並び方がアルファベット順というわかりにく配列になっていました。

もっとも、このデータベースのコンセプトとして、活字が出版されている文献目録のような使い方をしてもらおうとしていました。つまり、パラパラとページをめくる感覚で、ハッときがついた文献を発見できれば、この並べ方もまた、アリかな、とおもいましたが、このサイトを"読む”という使い方をしている読者はいないようです。

それで、本来の文献目録の使い方として、めざすターゲットにすばやく到達することに重点をおき、データの並び変えを基本的にあいうえお順とし、さらに、索引と文献詳細をわけ、索引と詳細の間をジャンプしあうようにしました。

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このジャンプ(リンク)は、パソコンならではの機能です。今までの活字本では、巻末の索引であらかたの文献をさがし、ページをめくりながら、そのページに到達するという手間がかかりましたが、パソコンでは、クリックひとつで、いとも簡単に到達できます。

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これで、文献の内容を知りたくなったとき、文献のタイトルからジャンプして、内容詳細を簡単に探し出せます。

また記憶の曖昧な題名でも、おおよそのジャンル、地方から、探し出すことが容易になります。

というわけで、なんとか1年の重荷がひとつおりました。つぎは、編著者順の彫刻文献目録を考えています。これで、文献目録探索の方法は、活字本の文献目録を凌駕できると確信しています。あとは、いかに最新の文献データの入力がすばやく行えるかにかかっていますが、こればかりは、人力にたよるしかありません。

やることがいっぱいありすぎて、長生きしないと終わりません。

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