データベース

2016年10月18日 (火)

福井県・高岡・富山の旅(1日目)

10月14日から16日まで、2泊3日の旅をしてきました。

まずは、敦賀で、車を借り、日本海沿いに北上、越前町にある北前船の館・右近家へ。
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北前船の船主であった10代目右近権左衛門は、明治時代、海運の近代化と同時に海上保険業に進出し、11代目右近権左衛門は、日本海上保険の社長をつとめ、昭和10年、この本宅の後山の中腹に西洋館を造りました。この西洋館の階段室にステンドグラスはありました。
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玄関横の窓も無模様のステンドグラスがありました。
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ここから、内陸へ車を進め、越前市へ。越前市武生公会堂記念館「正覚寺展」を見学。
この展覧会には、善光寺式阿弥陀如来立像が出陳されていました。この越前市という地には、善光寺式阿弥陀の作例が数多くあることがこの展覧会で知りました。
北村市朗「越前における善光寺三尊仏とその信仰(5)」『長野』156 1991.3 にその分布が記載されているとのことです。

北上して、鯖江市へ。鯖江市まなべの館「祭りと祈りの原風景」展へ。
仏像が7体ほど展示されていました。

そして、福井市へ、福井市立郷土歴史博物館「福井の仏像」展へ。
30数体の仏像が1部屋に展示されていました。その中で、注目は、味真野神社の聖観音坐像でした。

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平安後期 12世紀の仏像ですが、半跏趺坐です。カタログの執筆者は、解説で、ちゃんと”半跏趺坐”と書いています。大変勇気のある人か、学界の情勢に疎い研究者なのでしょう。
もうひとつ、大滝神宮堂の虚空蔵菩薩坐像も逆の意味で注目です。

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この仏像は、平安前期 9世紀の仏像であるにもかかわらず、しかも、虚空蔵菩薩像の図像にはない、“結跏趺坐”なのです。

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これは、どう解釈したらいいのでしょうか。珍しい例としてあげておきます。

車は、高速道路にはいり、北上して石川県に入り、片山津ICでおり、北前船の里資料館へ。この建物は明治9年、酒谷長兵衛が建てた住宅です。

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この橋立という地は、北前船関連の住宅が集住した町だそうです。古い町並みが残っていました。

海岸沿いに西へ、車を走らせると、吉崎御坊の跡にたどり着きます。

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北潟湖と、正面は鹿島の森という天然記念物、左方に吉崎御坊があった御山があります。いまは周囲が埋め立てられて、陸の上の丘になっていますが、当時は、潟に突き出た半島のような場所だったようです。要塞としての立地になっていました。

内陸にむけて走ると、旧三国町に「みくに龍翔館」が山の上に見えてきます。郷土資料館として建てた建物ですが、明治12年から大正3年にかけて建てられた龍翔小学校を再現した建物です。

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窓には、樹脂ガラスに色づけした疑似ステンドグラスが嵌められています。

あとは、福井駅にもどって車を返却するばかりでしたが、時間もあるので、丸岡へ寄り道。城の中には入らなくて、城の周りをぐるっとまわって、福井市に到着。

2014年1月12日 (日)

『彫刻等文献目録』(編著者名順)

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寒中お見舞い申し上げます。

毎日寒い日が続きますが、ご機嫌いかがでしょうか。今年の正月休みは、期間が長かったせいか、ある程度予定通りの整理整頓がこなせました。一部やり残した作業がありますが、短期間でできるものではないので、まあよしとしましょう。

そんなこんなで、やっと、『彫刻等文献目録』(編著者名順)が完成しまして、UPすることができました。

この文献データベースは、3つのデータベースから成っています。

まずは、編著者名のリズト・・・まずは、これで執筆者を探すことから始めます。

そして、書名リスト・・・これで、執筆者の書いた書名のリストと簡単な内容を見ることができます。

最後に、内容詳細リスト・・・探し当てた書籍の内容がこれでわかります。

といった具合で使っていただけたらとおもいます。

それぞれに、編著者名、書名をクリックすれば、順番にJUMPします。また、アイウエオをクリックしても、他のリストにJUMPするようになっています。どういうふうにJUMPするかは、試しながら使ってください。多少、リスト間を移動するとき、にタイムラグがありますが、それは、ハードの問題としてご勘弁ください。

このJUMPの機能は、印刷された文献目録にはない、パソコンならではの機能ですので、充分に使い倒してほしいとおもいます。

また、一般的に、パソコンに入力されたデータベースは、INDEXの関係から、書名は一度しか現れないということがありますが、このデータベースは、複数の編著者がいても、それぞれにリズトに載せていますので、いたづらに“他を参照せよ”ということはありません。つまり、余計なJUMPをしなくてもいいようにしてあります。

といった具合で、ちょっと書名を失念したとか、図書館に行く前に書籍の内容を確認したいときなど、気軽に使っていただければとおもいます。

本年は、去年からの積み残した宿題をなんとかこなしたいとおもっています。

春秋堂文庫』ともども『春秋堂日録』をご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。

2013年10月16日 (水)

彫刻等文献目録のリニューアル

 およそ2年ぶりで、春秋堂文庫の更新をしました。

更新したのは、『地域別彫刻所載文献目録』です。

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いままでは、全般的な文献を、ジャンル別に、地域的な文献を地方別に分けていましたが、その並び方は、データベースのID番号をそのまま配列していました。そのID番号はアルファベットを基準としていたために、並び方がアルファベット順というわかりにく配列になっていました。

もっとも、このデータベースのコンセプトとして、活字が出版されている文献目録のような使い方をしてもらおうとしていました。つまり、パラパラとページをめくる感覚で、ハッときがついた文献を発見できれば、この並べ方もまた、アリかな、とおもいましたが、このサイトを"読む”という使い方をしている読者はいないようです。

それで、本来の文献目録の使い方として、めざすターゲットにすばやく到達することに重点をおき、データの並び変えを基本的にあいうえお順とし、さらに、索引と文献詳細をわけ、索引と詳細の間をジャンプしあうようにしました。

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このジャンプ(リンク)は、パソコンならではの機能です。今までの活字本では、巻末の索引であらかたの文献をさがし、ページをめくりながら、そのページに到達するという手間がかかりましたが、パソコンでは、クリックひとつで、いとも簡単に到達できます。

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これで、文献の内容を知りたくなったとき、文献のタイトルからジャンプして、内容詳細を簡単に探し出せます。

また記憶の曖昧な題名でも、おおよそのジャンル、地方から、探し出すことが容易になります。

というわけで、なんとか1年の重荷がひとつおりました。つぎは、編著者順の彫刻文献目録を考えています。これで、文献目録探索の方法は、活字本の文献目録を凌駕できると確信しています。あとは、いかに最新の文献データの入力がすばやく行えるかにかかっていますが、こればかりは、人力にたよるしかありません。

やることがいっぱいありすぎて、長生きしないと終わりません。

2011年12月 3日 (土)

『日本の美術』分野別論文等目録

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 やっとのことで、『日本の美術』分野別論文等目録を『春秋堂文庫』にUPすることができました。

10月に休刊してから、できるだけ早い時期に掲載しようとおもいましたが、いままで入力したデータベースには問題がなかったのですが、HTMLに変換するときに、不具合が見つかり、手間がかかってしまった上に、病気入院というアクシデントも重なって、時間が経過してしまいました。

何とか、掲載にこぎつけましたが、そんな具合なので、校正がまだ不十分のようです。入力間違いなどがあるかと思いますが、読者様には、どんなことでも、指摘いただければすぐ修正いたしますので、よろしくお願いいたします。

さて、この『日本の美術』の目録は、題名のみでは、最終刊で、掲載されていますので、編著者名で並び替えたデータを、まず掲載しました。

分野別に分類したことについては、多少見解の相違もあるかとおもいますが、複数の分野に載せることで、目的の雑誌にたどり着きやすくしました。

『地域別彫刻所載文献目録』も、最終掲載日から、1年以上も経過しており、入力が滞っています。これからは、新刊の本を中心に入力作業をすすめていこうかと思います。

最近は、博物館・美術館で、仏像が出品される機会が多くなり、そのために図録に仏像の写真・解説が掲載されており、なかなかそれを掌握することがむずかしくなっています。

できるだけ、その展覧会に足を運ぼうとはおもいますが、むずかしいことが多々あります。

できれば、そんな情報をいただければ、この文献目録がもっと充実するとおもいます。

読者の皆様のご協力を切にお願いしたいところです。

2011年2月 6日 (日)

文化財所在情報

 昨年から少しずつですが、データの更新作業をしていましたが、あまりダラダラやってもと思い、去年暮頃より本格的に作業をはじめました。

そんなで、ブログの更新がおろそかになってしまいました。それは、市町村合併もやっと一段落したからです。

データベースの入力作業の工程としては、まずは文献目録→寺社テーブル(所有者の住所等)→彫刻テーブル(仏像などの基本データ、文献)→銘記テーブル(仏像の銘記などのデータ)というスケジュールをたてていますが、文献目録は常に更新作業が必要ですので、完成という形はありえないので、まだ未入力があっても、つぎの段階に進まなければ時間の浪費になります。

ということで、寺社テーブル(一応こういう名称にしましたが、要は所有者のデータ集です。)の更新作業にはいりました。すでに17,000件程度は入力してありましたが、このところの市町村合併で住所が大幅に変更になったためと、新たに指定された文化財の所有者の追加作業が必要になったための処置です。

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まずは、「所在コード」の更新からです。これは、JISの都道府県コード+市町村コードで5桁の「住所コード」をつくって入力していましたが、これを変更するのではなく、新たに「所在コード」という項目をつくりました。

これは、都道府県コード(2桁)+新市町村コード(3桁)+2桁番号 というコード表です。最後の2桁のコードは合併前の市町村に番号をつけたものです。

こうすることによって、新市町村名になっても、旧市町村名がわかるようにしたものです。新市町村の住所に変更すると、旧市町村名が推測できなくなる住所名になることがあるので、そのためです。つまり、多くの採録する文献は、旧住所で書かれているので、その比定ができないと困るからです。

更新作業をしていると、さまざまな場面で、問題点がでてきました。いまは、各都道府県や市町村が、指定文化財のデータをネットで公開していますので、図書館で文化財目録を探さなくてよくなりました。しかし、防犯上の理由か、自治体によっては、その所有者を公表しないようになりました。これは文化庁がそもそも、自分のデータベースでチョンボしてしまったので、その影響もあろうかと思いますが、指定名称だけでは、何が何だかわかりません。これを「羮に懲りて膾を吹く」というのでしょう。まるで、公表のコンセプトがありません。

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もうひとつ、その住所がデタラメだったのが多く見受けられました。住所を頼りに、地図でその所在を確認しようとすると、住所が間違っていたり、旧住所だったりと、役所がネットで公表したデータの信頼性がないのです。更新もしているようすもありません。

そんなで、更新作業も苦労しましたが、同時に郵便番号と住所をリンクしていたために、新住所の確認作業ができました。ありえない住所を入力すると、郵便番号の後の4桁が「0000」になるのです。そのために、住所の変更がスムースにいきました。

住所の表記方法は、いろいろ考えたあげく、地図での検索するときの住所表記を採用することにしました。以前は、町あるいは村の名前と次の地名(大字名)との間には、「字」という字はいれずに、その次の地名(字名)との間に「字」をいれて、大字名・字名を「字」という字でくぎって、わかりやすくしようとしましたが、思い切って「字」をすべて除きました。多少の見づらさはありますが、標準に合わせたほうがいいという判断です。

しかし、これも、京都市内の住所には困りました。通り名を入れると、「0000」になるのです。町名だけなら、ちゃんとした郵便番号になるのですが、それで、郵便番号を犠牲にしました。

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市町村合併は、数が少なくなったとはいえ、来年の4月まで予定している市町村がまだあります。また、しばらくしたら更新作業をしなくてはなりません。

 

 

 

 

 

 

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そう煩雑に更新をしたくはないので、今年4月合併の西尾市の部分はもう新住所にしてしまいました。郵便番号は「0000」になってしまいましたが、まあいいか。

データの更新はとりあえず、国宝・重要文化財・史跡(石仏)・都道府県指定文化財の彫刻及び工芸(懸仏のみ)の所有者だけということで限定しましたが、現在更新が終わったのが、3549件になりました。

2009年2月15日 (日)

ATOK

Justsuite JUST Suite 2009 を購入しました。ワープロは一太郎とWordを使っていますが、IMEだけはずっとATOKです。いままで蓄積した辞書がありますし、辞書を使い分けられるために、それぞれ辞書を使っていますので、なかなか替えられません。

ちなみに、辞書は標準辞書、名詞辞書、漢文辞書、旧漢字辞書、年号辞書、郵便番号辞書、アクセサリ辞書と7つの辞書を使い分けています。

データベースの入力には、名詞辞書を使います。名詞辞書という名付は必ずしも名詞のみではなく、漢字のみ入力できるように、送りかなのつかない品詞のみの辞書としたものです。つまり、独立語、単漢字、固有名詞などに限定しています。

いまでこそ、文語の入力ができるようになりましたが、そのために漢文辞書を作りました。

また、旧漢字のみの辞書を作って、旧漢字をあえて入力したいときに使用するようにしました。

年号辞書は、パソコン通信時代のNfty Serve のJUSTSYSYTEMフォーラムに、投稿したものです。その当時はたしかATOK12で作ったものでしたが、もうDownroadはできないとおもいます。

これは、辞書で年号の変換ができるようにしたものです。

たとえば、”けんちょう2”と入力すると”建長2年(1250)、あるいは1250年(建長2年)など数種類の表現で変換候補がでるというものです。こんなのは、メーカーがオマケに作ってもよさそうなのですが、いまだに作っていないようです。

IMEが替わると辞書の整理をしたくなります。効率よくヒットするには必要なのですが、これをやりだすとますます時間が取られてしまいますので、今回はやらないことにしました。

しかし、こんなに、工夫しているのに、今使っているデータベースのACCESSとはあまり相性がよくありません。IMEのオンオフがうまく機能しないのです。しかたないので、項目にうつるたびにIMEのオンオフをしなければなりません。実にキータッチの回数がふえて非効率です。なんとかならないのでしょうか。

Photo今作業中は、住所の変更作業です。寺社のデータは17000件ほど入っていますが、それを全部チェックするのではなく、とりあえず国宝、重文、都道府県文の所蔵者のみにしています。優先順位をきめてかからないと、効率が悪いので、すこし計画的にやるようにしています。いままでは、まだまだ時間はいくらでもあると思っていましたので、それでもよかったのですが、もうそうもいかない心境です。

 

 

 

 

Photo_2 ちなみに、モニターの上にあるのは、年号対照表です。年号を西暦に換算するのは、これで充分です。むしろ、これを画面にだすよりもずっと便利です。

 

 

 

 

 

 

 

Photo_3 これは、地域コード表です。都道府県だけではなく、世界各国のコードもついでに割り振っていますので、代表的な国のみ書いています。

2009年2月 4日 (水)

所在コード

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市町村合併も、もうそろそろ落ち着いてきました。これから、新たに合併する市町村は極端に少なくなるでしょう。それで、寺社の住所録の修正作業をやっと出来るようになりました。データベースの中で、寺院神社等、彫刻作品の所有者のデータベースとして、『寺社テーブル』を作って入力してきましたが、市町村合併で住所を変更しなければならないのです。

いままでは、住所は「所在コード」として、5桁の数字で表してきました。すなわち、最初の2桁は都道府県コードそして、その次の3桁は市町村コードです。このコードは毎年JISで改訂され、新しく市が誕生したとき等は、新たにコードを割り振るのです。これによって、市町村単位での並べ替えができました。

ところが、市町村合併がこれだけ大規模に行われると、新設された市の名を覚えるのに一苦労します。さらに、入力のもとになる文献は当然、合併前の住所で書かれていますので、それを合併後の住所に翻訳しなければならないのです。すると、この新設の市はどの市町村と合併したのかがわからないと翻訳作業ができません。

それで、コード表にもうひとつ新しくコード表をつくることにしました。それは、7桁の数字とし、最初は都道府県コード、つぎの3桁は合併あるいは新設した市町村コード、最後の2桁は合併前の市町村を古い順から、01、02と順番に番号をつけたもの としました。

1522200 新潟県上越市【新設】
1522201 新潟県上越市(旧東頸城郡安塚町)
1522202 新潟県上越市(旧東頸城郡浦川原村)
1522203 新潟県上越市(旧東頸城郡大島村)
1522204 新潟県上越市(旧東頸城郡牧村)
1522205 新潟県上越市(旧中頸城郡柿崎町)
1522206 新潟県上越市(旧中頸城郡大潟町)
1522207 新潟県上越市(旧中頸城郡頸城村)
1522208 新潟県上越市(旧中頸城郡吉川町)
1522209 新潟県上越市(旧中頸城郡中郷村)
1522210 新潟県上越市(旧中頸城郡板倉町)
1522211 新潟県上越市(旧中頸城郡清里村)
1522212 新潟県上越市(旧中頸城郡三和村)
1522213 新潟県上越市(旧西頸城郡名立町)

2900100 奈良県
2920100 奈良県奈良市
2920101 奈良県奈良市(旧添上郡月ヶ瀬村)
2920102 奈良県奈良市(旧山辺郡都祁村)
2920110 奈良県奈良市<東大寺>
2920120 奈良県奈良市<興福寺>
2920130 奈良県奈良市<元興寺>
2920140 奈良県奈良市<薬師寺>
2920150 奈良県奈良市<唐招提寺>
2920160 奈良県奈良市<西大寺>
2920161 奈良県奈良市<新薬師寺>
2920162 奈良県奈良市<正倉院>
2920163 奈良県奈良市<秋篠寺>
2920164 奈良県奈良市<白毫寺>
2920165 奈良県奈良市<不退寺>
2920166 奈良県奈良市<法華寺>
2920167 奈良県奈良市<般若寺>
2920168 奈良県奈良市<海龍王寺>
2920169 奈良県奈良市<円成寺>
2920170 奈良県奈良市<大安寺>
2920171 奈良県奈良市<奈良国立博物館>

有名な寺院は末尾2桁の番号を10番台から適宜つけておくと、並べ替えのとき、おおよそのグループ別ができるようになります。

この「所在コード」による並べ替えはあくまでも、市町村単位でグループ別にするにすぎません。それ以上の並べ替えはできないのです。しかし、奈良市の場合のように、寺院のコードをつけておくと、作品でも、文献でも、ある程度グループ別ができるので、あとで、手作業で修正するにしても、やりやすくなります。

コンピューターですべて完ぺきに作業をしようとすると、大変な労力と時間を必要とします。しかし、こんな程度の並べ替えでよしとすれば、多少見にくいのを我慢すれば、それはそれで便利なものなのです。

コンピューターとの付き合い方では、こんなアバウトさが一番ストレスがかからないとおもいます。

(注)写真は新橋駅の地下階段の壁にあるステンドグラス

2009年1月 9日 (金)

時代区分

表6 時代区分

大時代 西暦 時代区分 時代名・様式
古代 BC - 538 先史・古墳時代 上古、石器、金石、古墳、縄文、弥生、上代、太古
古代 538 - 794 飛鳥・奈良時代 推古(593-628)、飛鳥朝・飛鳥(538-663,671)、飛鳥後期(645-675)、奈良時代・奈良朝(645-794)、奈良前期・白鳳時代(645-710)、奈良後期・天平(710-794)
古代 794 - 969 平安時代前期 弘仁時代、弘仁貞観時代、藤原時代、平安朝
古代 969 - 1185 平安時代後期 藤原、王朝、平安後期
中世 1185- 1392 鎌倉南北朝時代 中世、中世初期、鎌倉(1185-1333)、吉野・南北朝(1331-1392)
中世 1392- 1568 室町時代 中世、中世後期、足利(1336-1568)、北山(1398-1467)、東山(1467-1531)、戦国(1532-1600)
近世 1568- 1615 桃山時代 近世(1568-1624)、安土桃山(1568-1615)、戦国(1532-1600)、聚楽
近世 1615- 1716 江戸時代前期 近世、江戸初期、徳川、慶長元和(1596-1623)、江戸前期(1615- 1715,1736)、元禄(1688- 1703)
近世 1716- 1804 江戸時代中期 近世、徳川
近世 1804- 1868 江戸時代後期 近世、江戸末期、徳川末、化政(1804-1829)、幕末
近代 1868- 1945 近代 明治(1868-1911)、明治大正(1868-1925)、大正(1912-1925)、大正・昭和前期(1912-1945)
現代 1945- 現代 戦後(1945-)、昭和後期(1945-1989)、平成(1989-)

上記は、筑波大学で行われた、日本美術シソーラスで使われた「時代区分」です。“大時代”“時代区分”と木構造にしてその下位に“時代名・様式”として同レベレの名前を配しています。これはこれで、シソーラスとしてはいいのでしょうが、細部にわたって検討が必要です。

時代区分
原始 1100
縄文 1110
古代 1200
弥生 1210
古墳 1220
飛鳥 1230
白鳳 1240
奈良 1250
平安 1260
平安前期 1263
平安中期 1265
平安後期 1267
中世 1300
鎌倉 1310
鎌倉前期 1313
鎌倉中期 1315
鎌倉後期 1317
南北朝 1320
室町 1330
室町前期 1333
室町中期 1335
室町後期 1337
近世 1400
安土桃山 1410
江戸 1420
江戸前期 1423
江戸中期 1425
江戸後期 1427
近代 1500
明治 1510
大正 1520
昭和 1530
現代 1600
時代未詳 1999
朝鮮古代 2100
朝鮮三国 2110
朝鮮高句麗 2111
朝鮮百済 2112
朝鮮新羅 2113
朝鮮統一新羅 2120
朝鮮中世 2200
朝鮮高麗 2230
朝鮮近世 2300
李氏朝鮮 2340
朝鮮近代 2400
朝鮮時代未詳 2999
中国古代 3100
中国仰韶文化 3110
中国竜山文化 3115
中国夏 3121
中国殷 3122
中国周 3123
中国春秋 3124
中国戦国 3125
中国秦 3126
中国漢 3127
中国後漢 3128
中国六朝 3130
中国三国 3131
中国魏 3132
中国晉 3133
中国蜀 3134
中国呉 3135
中国五胡十六国 3136
中国南北朝 3140
中国南朝 3141
中国宋 3142
中国斉 3143
中国梁 3144
中国陳 3145
中国北朝 3150
中国北魏 3151
中国西魏 3152
中国東魏 3153
中国北斉 3154
中国北周 3155
中国隋 3160
中国唐 3170
中国渤海 3177
中国中世 3200
中国五代 3210
中国遼 3215
中国北宋 3217
中国南宋 3218
中国西夏 3220
中国金 3230
中国元 3240
中国明 3250
中国近世 3300
中国清 3310
中国近代 3400
中華民国 3410
中国時代未詳 3999
東南アジア 4000
インド 5000
西アジア 6000
ヨーロッパ 7000
アフリカ 8000

上記は、私のデータベースで作った、時代コード表です。大ざっぱには、これですましています。というのも、たとえば、平安時代としか書かれていないデータでも、厳密に平安前期か後期かを決めなくてもいいように、大分類としての平安時代を設定しています。また、もっと大きな分類としての、古代、中世、近世といった項目も設けていますので、時代が確定できなくても大きな分類に納めておけるようにしたものです。

さて、彫刻作品のデータベースでは、どういう時代コードの設定をしたらいいのでしょうか。というのも、作品データの場合、それを加工するには、抽出と並べ替えがいかに的確にできるかが問題なのです。

確かに、時代コードで設定したとしても、抽出によってその時代のグルーピングはできますが、並べ替えができないのです。作品の前後関係をデータとして表すことは、現在のところむずかしいという結論に至りました。前後関係を区別するコードがつくれないのです。

そこで、考えたのが、「時代コード」でした。これは、4~5桁の数値にしたコード表です。最初の1~2桁は時代コードで、1 飛鳥 2 白鳳 3 奈良・・・10 江戸 というように時代名をコードにしたもの、次の2桁は世紀、末尾の1桁は世紀区分というものです。

世紀区分とは、0 頃、1 初期(0~9)、3 前半(10~39)、5 中頃(40~59)、7 後半(60~89)、9 末期(90~99)というふうに便宜的につけたコード番号です。カッコ内は西暦の末尾2桁です。

たとえば

  • 鎌倉時代13世紀後半   6137
  • 室町時代15世紀頃    8150
  • 江戸時代(世紀不明)   10990
  • 1250年造立        6135

のようにつけられます。これですと、並べ替えはできなくとも、かなり細部にわたってのグルーピングができますので、あとは、手作業での並べ替えということになります。

このコード表の長所は、たとえば、円成寺大日如来坐像の1176年をこのコード表で表すと、6127 となります。つまり、鎌倉時代12世紀後半 というくくりになります。平安後期にのくくりには入ってこないことになります。

このコード表は、現時点では、我ながらいいコード表だと思っています。データの入力をこなしていくうちにその使い方にも安定感がでてきました。

ただそれでも、このコード表ではどうにもならないことが数多くあります。たとえば、彫刻作品の時代判定が、室町~江戸 というもの、藤末鎌初 院政期 といった、時代をまたがるものについては、何ともしがたく、あくまでも便宜的に古い時代にいれるということにしています。したがって、その精度はどうしても落ちざるをないのです。

コンピュータの並べ替えの威力を十分に使いたいのですが。 

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