図書館

2009年8月25日 (火)

国会図書館の本ネット公開構想

今日(8月25日)の朝日新聞の夕刊の一面に、“国会図書館の本ネット公開構想”という見出しで記事が載っていました。それによると、蔵書のデジタル化を進め、新設する「電子出版物流通センター」(仮称)にデータを無償で貸し出し、センターがネットで利用者に有料で公開する。というものだそうです。

実現すれば、絶版本などが自宅で手軽に読めるようになる。という利点を述べています。

いかにも、いいことづくめのようですが、どうも、この構想の中には隠れているものがありそうです。

まず、「電子出版流通センター」という非営利の第三者機関をつくるとは、どういうことなのでしょうか。単なる天下り先をまた作るにすぎないのは見え見えです。

利用者から、使用料を徴収して、作家や出版社に分配する。としていますが、そもそも公開は、著作権が切れた書籍・雑誌からはじめるのがスジというものです。そのために、まず国会図書館がやらなければならないことは、特に、明治期および大正期の雑誌の欠本をなくすことが先決です。

だいたい、出版物すべてに、納本の義務を法律で国民に負わせているのですから、国会図書館も、欠本の補充して、もれのない蔵書にするのが、国会図書館としての義務でしょう。国民に義務を負わせて、自身は、何の義務もないのでは、片手落ち以外何物でもありません。

国会図書館の館長の給与は、以前は、国務大臣なみの3,041万円でした。現在はやっと局長なみの2,912万円に下がったと聞いています。

衆・参院事務総長が交代で天下るポストにそんなに給料が必要なのでしょうか。そんな給料をもらっているのなら、全国の古本市に足を運んで、欠本の補充でもしたらどうでしょう。

Photo もうひとつ、戦前の雑誌などは、おおよそマイクロフィルム化が進んでいますが、そのマイクロフィルムはひどいもんです。ちゃんと読めるように、フィルムに映っていないのです。ページごとに露出を設定していなくて、同じ露出で撮影しているものだから、とくに写真などは、見られたものではありません。こんな製品を納入されたら、民間では、即出入り禁止か、無償でやり直しです。おそらく天下り先の業者に隨意契約でさせたものでしょう。利用者はよくガマンしているとおもいます。

おまけに、そのマイクロフィルムをプリントすると、ピントがあまく、字もよく読めません。写真などは、白黒のコントラストが強く、見られたものではありません。よく見ると、同じページをダブって撮っている個所があります。さすがに、これでは見られたものではないと認識したので、再度露出を変えて撮っているのです。つまり失敗作まで製品として納入しているのです。こんな不良品に金を払って国民に提供しているのです。民間では考えられないことです。

国会図書館は、利用者がもっと監視しないと、役人は何をするかわかりません。

2009年5月27日 (水)

国立国会図書館関西館

今回、国立国会図書館関西館へ行くことになったのは、科研費成果報告書を見たいためでした。正確にいうと、その本のコピーをとるためでした。いわゆる科研費報告書は現在、国会図書館でも、関西館で所蔵することになってしまったために、東京館では見られなくなったのです。国会図書館のシステムについて、以前お話したことがありましたが、その後、改善されたことがありました。それは、科研費報告書に限って、論文の全部を複写可能としたことです。以前では、論文集は、その著者の論文の部分は半分までしかコピーできませんでしたが、最近の改革では、科研費報告書にかぎって、論文のすべてをコピー可としました。しかし、普通の論文集は以前と同じで、論文1編についてその半分しかコピーできませんので、あとは、せっせと書き写すしかありません。

まあ、以前から、国会図書館では、コピーの申し込みの時にかならずトラブルになったことですが、科研費報告書にかぎっていえば、そのトラブルがなくなったということでしょう。

しかし、結局のところ、関西館へ行かなければ、コピーはできないのです。というのも、登録利用者カードがあれば、インターネットでコピーの申し込みができるようになっているのですが、肝心の検索ででる書誌情報には、論文の題名はおろかページもないので、申し込みのしようがありません。せいぜい論文の執筆者がわかる程度です。これから、順次、内容細目を書き加えていくのでしょうが、いつになるのやら、しかもページが書いていないので、どういう指定をしたらいいのか、じつにあやふやです。

科学研究費補助金データベースというサイトがあります。しかし、これも検索してでてくるデータには、報告書の概要しか書かれていません。論文の内容細目がないので、調べようがありません。

関西館は、新しいだけあって、東京館よりは改善した点がいくらかあります。まず、セルフコピーができるようになったことです。これで、時間もお金も節約できます。閲覧室は大きな部屋ひとつになりました。そこに、パソコン端末や、閲覧机が左右の衝立つきであるので、まわりに気をつかわなくてよくなりました。

そして、一番の改善点は天井が高くなったことです。これによって、私語などの雑音が拡散されて、気にならなくなったことです。東京館では、大きな机で閲覧していると、必ずカップルで私語をしている人がいて、非常に不愉快な思いをしました。いつまでもやめないときは、敢えて嫌われおじさんになって、叱ったこともあります。

もうひとつ、この大閲覧室には、開架の本があったことです。私の興味ある分野では、市町村史が開架であったことです。いまのところすべてではなさそうですが、大変便利でした。

Photo まあ、これだけの設備を持った箱モノを作ったのですから、有効活用をしてほしいものです。となりにある、「わたしの仕事館」よりも、建物は小さいですが、国会図書館はそんなに交通の便利なところでないほうが立地としてはよかったのかもしれません。気軽に来てもらっても、東京館のように、コピーの申し込みの大半がマンガと地図では、何のための国会図書館かわからなくなりますので、どうしても必要な人が利用すればいいのかもしれません。

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