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2008年9月 9日 (火)

硝子補修工事

P1010542 久しぶりに現場に出ました。このところ、デスクワークと営業が多かったのですが、たまには、現場仕事をしないと、現業の様子がわからないものです。

ビルの硝子が割れるとどうしますか?このビルは8階建で正面各階に4枚連装で厚さ10mmのはめ殺し硝子が入っています。そのうち5階の2枚にヒビが入っていました。1枚の硝子の大きさは幅1500mm高さ2100mmです。硝子1枚の重量はおよそ80kgです。まずゴンドラの設置を前日にしました。そして、今日朝、6:30AMより作業開始です。というのは、1階が店舗のため、その開店前に終わらせなければならないからです。

 

 

P1010547 硝子を止めているシーリング材をまず切除します。外と内から吸盤で硝子を持ち上げて外します。ゴンドラはワイヤ2本で吊っているだけですので、踏ん張ると、建物から遠ざかります。したがって、ゴンドラにのっている人間は硝子を持つのではなく、押さえるだけにします。硝子を一旦外にだして、溝からはずしてから、内部に取り込みます。取付はその反対の作業をします。

 

 

 

 

P1010549 硝子が取り付けられたら、次はシーリングです。硝子とサッシの間をシリコンで充填します。それには、まず紙テープでマスキングしてから、ガンで充填して、その後、ヘラでなめらかにします。そして、マスキングをはがして終了です。

 

 

 

 

 

 

P1010551 以上で完成です。建築の補修工事は、新規工事とちがって、非常に手間のかかるものです。また、周囲との安全対策に神経をつかいます。仕事は見た目と違って非常にデリケートな作業が必要です。

これだけの手間をかけて硝子を補修するのですから、それ相当な費用がかかります。もし個人の住宅だったらどうでしょうか?硝子は割れ物です。と言っているのですが、建物を購入するとき、硝子がもし割れたときの費用まで、誰も想像をしないでしょう。最近の超高層マンションで、はめころし窓を大きくとった住居があります。私だったら絶対にその住居は買いません。もし夫婦喧嘩で物を投げたのがはずれて硝子に当たって割れたら、目も飛び出る補修費がかかりますので。

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