東博展覧会
例によって、病院通いのついでに、東博へ寄ってきました。、まだ12月4日までのパスポートのハンコが2つ残っていたので、今の内に消化するつもりで、と思ったのですが、まだ午前中なのに、ケースの前にはひとだかりで、並んでみるのもつかれるし、屏風は遠くからみればいいのですが、小さいものは、順番にということで、ザアー! と見ることになりました。
というよりも、この展覧会のテンコもりはすさまじいものがあります。最初の部屋から宗達、光悦のオンパレード。これでもか! と宗達、光琳がならびます。そのつぎは、光琳、乾山と絵画ばかりでなく、陶器もズラー! と並びます。やっと、酒井抱一が来ても、なんとおとなしい絵なのか、鈴木其一にいたっては、全然印象が薄れてしまってしまいました。
もうこれでは、ゆっくり鑑賞するというよりも、ただただ疲れ果ててしまいました。これは、よっぽど気合いを入れて行かないと、ただ圧倒されてしまいます。ひとつひとつは、すばらしいものばかりです。でも、これだけ優品ばかりそろえて、さあ見てください! といってもねえ。
そんなわけで、大枚¥3000円をはたいて、カタログを買うはめになりました。こんな分厚いカタログでは、いったい本棚に収まるだろうか。きっとツンドクことになりそうです。
平常展の彫刻室に行くと、見慣れない仏像がありました。山梨県桑戸区の五大明王像です。どうも、修理が終わっての展示のようです。きれいに、彩色がおちて素木になっています。もともと素木だったのかは、わかりませんが、表面をきれいにしたのでしょう。でもちょっときれいすぎです。
康円の文殊五尊像もありました。これは一体ずつケースにいれているので、それぞれよく見ることができました。康円はちょっと特徴のある様式を見せています。もっとよく見るとおもしろいかもしれません。調べることがまたふえてしまいました。
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