ピカソ展
急遽六本木へ行く仕事がありました。仕事が終わってさてどうしようか、と思ったら、新美術館でピカソ展をやっているな、開館からまだ新美術館の建物もまだよくみてないな、と・・・
それで、まず新美術館へ、170点もの絵画、彫刻が時系列で展示されていました。
西洋美術、とくに近現代美術は守備範囲外なので、まったくの、前知識なく美術作品を見るのもいいな、と思ったりして、ただ自分の感性だけで見ると、今の年でどういう印象を持つだろうかとも考えたりして、見てみました。
ピカソはそれでも、キュビズムがあまりに有名で、前知識なく見るというのは不可能ではあるのですが、それでも、何で突然、あんな顔が描けるのだろう? と思ったりして、どうも理屈が先走りして、やっぱり、よくわからないということになってしまいました。
もうひとつ、サントリー美術館でも、ピカソ展を同時開催していましたので、これも見なければと、行きました。サントリー美術館は新美術館ほどの数はありませんがピカソのポートレートに特化した展示でした。
何の前知識もなく、美術館作品を見るというのは、なにかすごいインパクトがあるのではないかと期待してしまうのですが、年令のせいでしょうか、若い頃の清新な感動を味合うことができません。
感性は磨いて研ぎ澄まさないと錆びるものだということが思い知らされました。その分、理屈でカバーしてしまうのはどうもなさけない気がしないでもありません。
黒川紀章設計の新美術館の建物がいま、どうなっているのかが心配で、よく見てきました。これだけのガラスカーテンウォールのメンテナンスはどのようにしているのだろうか、という疑問があったからです。
以前、六本木ヒルズの森美術館から、新美術館の屋根を見おろしたところ、屋上にゴンドラのレールが敷いてあるのを見ました。つまり、ゴンドラで、外部のクリーニングをするような設備があるのですが、上から吊ったのでは、ガラス面からかなり離れた場所ができて、非常に拭きにくいのは明らかです。
しかも、ガラス一枚ごとに、一枚ずつガラス庇がついていたのでは、とってもじゃないけど、うまく拭けないのはあきらかです。
やっぱりねー。
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