国立国会図書館関西館
今回、国立国会図書館関西館へ行くことになったのは、科研費成果報告書を見たいためでした。正確にいうと、その本のコピーをとるためでした。いわゆる科研費報告書は現在、国会図書館でも、関西館で所蔵することになってしまったために、東京館では見られなくなったのです。国会図書館のシステムについて、以前お話したことがありましたが、その後、改善されたことがありました。それは、科研費報告書に限って、論文の全部を複写可能としたことです。以前では、論文集は、その著者の論文の部分は半分までしかコピーできませんでしたが、最近の改革では、科研費報告書にかぎって、論文のすべてをコピー可としました。しかし、普通の論文集は以前と同じで、論文1編についてその半分しかコピーできませんので、あとは、せっせと書き写すしかありません。
まあ、以前から、国会図書館では、コピーの申し込みの時にかならずトラブルになったことですが、科研費報告書にかぎっていえば、そのトラブルがなくなったということでしょう。
しかし、結局のところ、関西館へ行かなければ、コピーはできないのです。というのも、登録利用者カードがあれば、インターネットでコピーの申し込みができるようになっているのですが、肝心の検索ででる書誌情報には、論文の題名はおろかページもないので、申し込みのしようがありません。せいぜい論文の執筆者がわかる程度です。これから、順次、内容細目を書き加えていくのでしょうが、いつになるのやら、しかもページが書いていないので、どういう指定をしたらいいのか、じつにあやふやです。
科学研究費補助金データベースというサイトがあります。しかし、これも検索してでてくるデータには、報告書の概要しか書かれていません。論文の内容細目がないので、調べようがありません。
関西館は、新しいだけあって、東京館よりは改善した点がいくらかあります。まず、セルフコピーができるようになったことです。これで、時間もお金も節約できます。閲覧室は大きな部屋ひとつになりました。そこに、パソコン端末や、閲覧机が左右の衝立つきであるので、まわりに気をつかわなくてよくなりました。
そして、一番の改善点は天井が高くなったことです。これによって、私語などの雑音が拡散されて、気にならなくなったことです。東京館では、大きな机で閲覧していると、必ずカップルで私語をしている人がいて、非常に不愉快な思いをしました。いつまでもやめないときは、敢えて嫌われおじさんになって、叱ったこともあります。
もうひとつ、この大閲覧室には、開架の本があったことです。私の興味ある分野では、市町村史が開架であったことです。いまのところすべてではなさそうですが、大変便利でした。
まあ、これだけの設備を持った箱モノを作ったのですから、有効活用をしてほしいものです。となりにある、「わたしの仕事館」よりも、建物は小さいですが、国会図書館はそんなに交通の便利なところでないほうが立地としてはよかったのかもしれません。気軽に来てもらっても、東京館のように、コピーの申し込みの大半がマンガと地図では、何のための国会図書館かわからなくなりますので、どうしても必要な人が利用すればいいのかもしれません。
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