安土,大津,神戸博物館旅行
朝、自宅を出るときは、雨がふっていました。新幹線にのると、名古屋付近では快晴になっていました。そして、関ヶ原をこえると、雲がどんよりと垂れ下がった空になっていました。米原におりると、風は北風でつめたく顔をさしていました。
まずは、安土におりて、滋賀県立安土城考古博物館で『湖西の風土と遺宝』を見学しました。仏像は平安時代を中心におよそ20数体出品されていました。その中で、北比良天満宮の「神将形立像」がでていました。いわゆる“鉈彫”で“無眼”の仏像です。この地域での鉈彫は非常にめづらしく、これが西限かといわれていました。眼は眼球のふくらみのみですが、墨で眼を描いているようです。
この博物館は何回か来たことはあるのですが、近くの「信長の館」は入ったことがなかったので、ついでに入ってみました。安土城天守の上層部の復元建物がありました。これは、内藤昌氏の復元案に基づいてつくられたもので、あくまでも復元です。
そして、歩いて安土城に行きました。入口には杖が置いてありました。たしかに自然石の階段なので、足元をしっかりと見ていないと、つまずきかねない石段です。
いまのところ、この大手道付近を整備しただけのようで、整備工事はまだこれからのようです。いまのところは、往時の想像ができるような景色にはなっていないようです。
それでも、近世初期の城郭としては、非常におもしろい城ではあります。
安土城でずいぶんと時間をかけてしまいました。
つぎは「大津市歴史博物館」の『元三大師良源』展です。元三大師像が21体もならぶと、壮観です。良源という僧は非常に個性の強い風貌だったといわれているので、その個性の出し方もそれぞれ個性的でとてもおもしろい企画ではありました。しかも良源像は銘記によって時代を特定できる像が多いのも特徴です。
さて、いそいで、湖西線大津京駅まで歩き、京都から三宮まで、新快速で50分、神戸市立博物館の『海の回廊』展の見学へ。
この展覧会では、孝恩寺の仏像が出ているのを楽しみにしていました。久し振りの対面です。しかし孝恩寺像もさることながら、転法輪寺の天部形立像や堺・光明院の十一面観音立像など、なかなかおもしろい仏像がありました。
詳細はまた整理してから考えてみようとおもいます。
さすがに、安土城の山登りが堪えたので、博物館の喫茶店で一服すると、この博物館にはステンドグラスがあると気がつきました。喫茶店の親切なおばさんに聞くと、喫茶店入口のステンドグラスともうひとつはわからないというのです。もう一箇所あるはずだというと、それでは聞いてきますというのです。それで、もうひとつは1階にあるのがわかりました。そんなに古いものではなさそうですが、なかなかおもしろいデザインでした。
帰りはひさしぶりに、元町でも歩こうかと思い、ぶらぶらと歩いていきました。神戸の繁華街はやはり洗練された店があり、東京や横浜とはちょっとちがった雰囲気をみせている感じがします。どこがといわれても何ともいえないのですが。
詳細はそれぞれまとめて、また書きましょう。新幹線の帰りの駅弁は奮発して、1200円の神戸ステーキ弁当にしました。
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