三都紅葉狩の旅(第1日目)
13日14日と旅行に行ってきました。例によって旅程は以下のとおりです。
- 13日
- 京都→瀬田→バスで滋賀県立近代美術館・・・『白洲正子 神と仏 自然への祈り』展
- 瀬田→膳所→京阪→別所→大津市立博物館・・・『大津国宝への旅』展
- 京都地下鉄東西線→蹴上→南禅寺(南禅院・本坊・三門・水路閣)
- 地下鉄で四条烏丸→大行寺→佛光寺→平等寺
- 歩いて→西本願寺(飛雲閣・経蔵)
- 近鉄で奈良→アカダマ→泊
とりあえず第1日目は、大津・京都を回りました。
まず、『白洲正子 神と仏 自然への祈り』展は、来年には世田谷美術館で開催されますが、その前にどうしても見ておきたかった仏像がありました。33年ごとにしか開帳しないという観菩提寺の十一面観音立像です。確かに異様に頭の大きい仏像です。私は、天衣の表現に注目しました。どうも天衣の端が見あたらないのです。ということは、両手第2手の腕にかかるはずなのに、その第2手にはその痕跡がないのは、おそらく後補なのではとおもわせます。
そのほかに、旧白洲正子蔵の十一面観音立像は、化仏の顔をまるで彫っていません。いわゆるノッペラボーなのです。これは単に、未完だとは思えません。
カタログが箱に入っていました。中はテーマごとに白洲の文章と図版が掲載された冊子が綴じないで入っていました。
近代美術館のあるびわこ文化公園≪文化ゾーン≫の日本庭園の紅葉は今が見頃でした。
『大津市国宝への旅』展では、新発見の清水寺式千手観音画像がありました。求法寺蔵と比較できるように並んで展示されていました。これで、画像では13例目になります。
以前のブログに画像のリストを掲載していましたが、それを更新しておきました。
南禅寺は、京都有数の紅葉の見所なので、本当の京都の紅葉を見たかったのと、以前見落として心残りだった、水路閣を見ることでした。
人が多くでていましたが、さすがもみじの紅がすばらしい色を見せています。またところどころにあるイチョウの黄と青葉とのコントラストの妙はさすが京都の紅葉のすばらしさを満喫しました。
三門に上がると、全山の紅葉が織りなす景色は絶景です。
紅葉を充分堪能して、地下鉄に乗り、京都の町の中に入りました。
京都古文化保存協会が毎年開催している京都非公開文化財特別公開が14日まで行われていて、そのうちの、下京区にある寺院を3寺訪れました。
まずは、大行寺は快慶の阿弥陀如来立像。遠くてよく見えません。
佛光寺は、市内ではかなり大きな寺院です。本尊の横に厨子に入った聖徳太子立像がありましたが、これもよく見えませんでした。
平等寺は本堂横の土蔵に薬師如来立像があり、これはよく見えました。
時間があったので、西本願寺へ。飛雲閣は建物なのに、写真は厳禁ということは知っていたので、あまり期待はしませんでしたが、一見にしかずということで、見てきました。まあ、写真通りということでしょうか、経蔵の渡邊康雲作、傳大士、普建普成像が注目でした。
この京都非公開文化財の公開は学生が説明と監視役をしています。それぞれの寺でスケッチブックを片手に初々しい説明をしていました。それぞれが、調べて説明方法を考えたのでしょう。
でも、一様にその寺の歴史は語りますが、仏像の像容について特徴・見所といった説明がありません。なかなかその道の専門家の指導が得られなかったのでしょうか。
飛雲閣は、隣の興正寺からは、裏側がよくみえます。てなわけで、バッチリと撮ってきました。
第2日目につづく。
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