『半跏趺坐』再考(作品編)その9
明らかに「結跏趺坐」と判明する仏像(二)
28 仁和寺阿弥陀三尊像の内、阿弥陀如来坐像(888)
○田邊三郎助「12,阿彌陀如來及兩脇侍像 京都 仁和寺/形状」『日本彫刻史基礎資料集成』平安時代 重要作品篇4 1982年2月25日 中央公論美術出版
‘形状 阿彌陀如來像 本體 ・・・右足を外にして結跏趺坐する。’ P61
○皿井舞「仁和寺阿弥陀如来及両脇侍像」『週間朝日百科 国宝の美』24 2010年2月7日
‘一方、定印を結んで結跏趺坐し、右肩に衲衣を少しかけるという中尊像の姿は、現存する阿弥陀如来彫像の中で最古のものである。’ P14
29 慈尊院弥勒仏坐像(892)
○倉田文作「第三章 各時代の特色と作例 平安時代の仏像/作品の7 慈尊院の弥勒仏像 」 『仏像のみかた<技法と表現>』 1965年7月25日 第一法規出版
‘この弥勒像は、螺髪をいただき、衲衣をつけた如來相で、左手は膝の上で掌を仰いで前方に五指をのばし、右手は臂をまげて、掌を前に向けて立て、五指をのばし、右足を外にして結跏趺坐する。’ P170
30 清凉寺阿弥陀三尊像の内、阿弥陀如来坐像(896)
○田辺三郎助「一三 阿彌陀如來及兩脇侍像」『日本彫刻史基礎資料集成』平安時代 重要作品篇 五 1997年11月10日
‘形状 阿彌陀如來像 定印を結び、右足を外にして結跏趺坐する。’ P4
31 東寺観智院五大虚空蔵菩薩坐像
○「【調書】/五大虚空蔵菩薩像 五躰 教王護国寺(東寺)観智院 」 『東寺観智院蔵五大虚空蔵菩薩菩薩像』美術研究作品資料 第二冊 2003年12月10日 中央公論美術出版
‘一、金剛虚空藏菩薩像 形状 本体 右足を前にして結跏趺坐する。’ P79
‘二、宝光虚空蔵菩薩像、三、法界虚空蔵菩薩像、四、蓮華虚空蔵菩薩像、五、業用虚空蔵菩薩像 形状 本体 金剛虚空蔵菩薩像におなじ。’
32 醍醐寺薬師如来坐像
○井上正「解説/醍醐寺藥師堂藥師如來坐像 」 『國華』 71-11(848) 平安彫刻特輯 1962年11月1日 國華社
‘本像は、偏袒右肩に衣をかけ、左掌に藥壺をのせ、第三指少しく曲げ、右手屈臂掌を前にして立て、第二・三指を相捻じ、左足を外にして結跏趺坐する。足先は完全に衣につつまれているが、この形式は、法隆寺五重塔塑像・薬師寺講堂藥師如來像・唐招提寺金堂盧舎那佛像及び獅子窟寺藥師如來像などに見られるところで、本像などはその最下限に近いところに位置するものであろう。傳燈的なものに対する作者の態度の一半を物語っている。’ P522
○水野敬三郎「薬師三尊像」『醍醐寺大観』第1巻 2002年10月29日 岩波書店
‘左手は膝上に仰いで藥壺を載せ、右手は臂を屈し掌を前にして立て、第一・三指を捻じる。左脚を外にして結跏趺坐する。・・・形をやや詳しく見ると、左足を衣(裙か)の内に包んでいるが、この形は中国唐代の像に多く見られ、わが国でもその風を受けて天平時代の唐招提寺金堂盧舎那仏像を始めとする多くの例がある。’ P82
○皿井舞「醍醐寺薬師如来及両脇侍像」『週間朝日百科 国宝の美』24 2010年2月7日
‘中尊像は、左脚を上に結跏趺坐する、いわゆる降魔坐の坐勢をとっており、また上にした左脚先を完全に衣に包んでいる点や左脚部うえにかかる衣端が逆三角形に表される点など、古い要素が随所にみとめられる。’ P24
33 六波羅蜜寺薬師如来坐像
○西川杏太郎「15,十一面觀音菩薩像・四天王像 京都 六波羅蜜寺/附 藥師如來像 」 『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代 重要作品篇5』 1997年11月10日 中央公論美術出版
‘形状 本體 右足を外にして結跏趺坐する。’P57
34 岩船寺阿弥陀如来坐像(946)
○丸尾彰三郎「6,阿彌陀如來像 京都 岩船寺 」 『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代 造像銘記篇1』 1966年6月1日 中央公論美術出版
‘形状 本體 定印を結び、右足を外にして結跏趺坐する。’ P36
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