大津、京都、和歌山、奈良の旅
ちょっと新鮮さがなくなりましたが、先週(11月3、4日)と旅をしてきました。旅程は以下の通り。
3日
- 京都→大津 大津市歴史博物館『企画展 阿弥陀さまー極楽浄土への誓いー』
- 大津→今出川 京都御所→京都府庁旧本館→有栖川宮旧邸
- 丸太町→五条 長講堂→六波羅蜜寺
- 五条→竹田 安楽寿院
- 竹田→丹波橋→七条 京都国立博物館
- 京都→新大阪 泊
4日
- 新大阪→和歌山 和歌山城→和歌山県立博物館『特別展 高野山麓 祈りのかたち』
- 和歌山市→難波→奈良 興福寺旧金堂→奈良国立博物館旧館→若草山麓
- 奈良→京都
今回は、大津市歴博と、和歌山県博がメインでした。
大津市博は、いつもながら、仏像のテンコモリでした。その中で、最近気になっている“半跏趺坐”の仏像を発見しました。昌峰寺の阿弥陀如来坐像です。カタログでは、10世紀としています。小像ながら、この頃の定印は、めづらしく、また“半跏趺坐”は注目すべき作例といえます。
京都御所は中学校の修学旅行以来です。かなりの人出でしたが、こういう空間の雰囲気も味わっておくのもいいのかなと思ったりして。
京都府庁は、明治37年竣工のレンガ造です。創建当初の窓ガラスが嵌まっているかなとおもいましたが、残念ながら、戦後のいわゆる普通板のようです。
そのすぐ近くに今は平安女学院の所有になっている、有栖川宮旧邸を見てきました。2007年まで、裁判所長官の官舎として使用されていたので、当初の様子を想像することはむずかしいですが、窓ガラスも入替えているようです。
今年の京都非公開文化財特別公開では、長講堂と安楽寿院をみてきました。どちらも平安後期の仏像です。まあ見たということでいいかな。
新大阪から特急に乗ると、9時前に和歌山に着いてしまいました。それで、博物館の開館まえに、以前見た和歌山城でも行って時間をつぶそうかと思ったら、1時間もかかってしまいました。紅葉はまだというところです。
和歌山県博の展覧会『高野山麓 祈りのかたち』は新出の仏像が数多くでていました。相当調査が進んでいるようですが、面ではなく、地域ごとに重点的に調査しているようで、まだ和歌山県の全体像が見えてくるのには時間がかかるかもしれません。調査の継続を期待したいとおもいます。
その中で2体の半跏趺坐像を見つけました。一体は“白山三所権現本地仏像”の阿弥陀如来坐像といわれる仏像です。他の十一面観音は片足垂下、聖観音は両足裏を前で合わせるという坐法で、三体一具で、坐法を変えているのは、おもしろいとおもいました。
もう一体は、阿弥陀如来坐像及び二十五菩薩像のうちの一体“獅子吼菩薩坐像”です。この2体は、群像のうちのひとつという位置付けなので、それぞれバリエーションのひとつとして採用したのでしょうか。
奈良は、興福寺の仮金堂をはじめて見ることでした。お堂の中で見る仏像は、なにか落ち着いて見られます。切符が国宝館とセットになっているので、ついでに入ると、もうこの大混雑では、拝観もへったくれもありません。
時間があったので、奈良市内で、紅葉がどのくらいになったのかと思い、散策してきました。
まずは、大仏池、ここの銀杏はまだ青々としていました。そして若草山麓を歩き、水谷茶屋で休息。ここの紅葉は12月に入らないとだめですな。
かろうじて、浮見堂はちょっと紅葉がはじまっていました。
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