お茶の水女子大学付属幼稚園
先日、友人の退官記念最終講義に、お茶の水女子大学に行ってきました。目的は、彼の講義を初めて聴くというのもありますが、『日本のステンドグラス 明治・大正・昭和の名品』に掲載されていた付属幼稚園のステンドグラスが見られるかもしれないという期待があったからです。こういう機会がないとなかなか簡単に女子大のキャンパスに入るのはハードルが高いのです。
そんなこんなで、キャンパスの中にうまく潜入すると、なんと、幼稚園は改修工事中ではないですか、しかも、工期が押しているのか、日曜日でも作業をしていたのです。外観は足場で覆われていていましたが、難なく内部に入れました。
ステンドグラスは、6つある教室の外部の出入り口のランマと、廊下から教室に入る出入り口のランマにありました。
6つの教室には、それぞれ名前があって、その名に合わせたデザインのステンドグラスが嵌まっていました。
上図は森の組
上図は川の組
上図は林の組
上図は池の組
上図は山の組
上図は海の組
そして、玄関のランマ、この図柄のステンドグラスは、裏の出入り口に2箇所ありました。
以上です。建物は昭和6年の竣工。デザインはこの幼稚園の園長だった倉橋惣三だそうです。田辺千代氏によると、東京女子高等師範学校の教師と姻戚関係にあった宇野沢ステンドグラス製作所の製作だろうと言っています。
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お茶の水女子大付属幼稚園は、私の息子たちが3歳から通いました。もり・はやし・やま組、かわ、いけ、うみ組と持ち上がりでした。懐かしい! それにしても、よく入れましたね! 外部の人には、なかなか敷居が高いのに。驚きました!
投稿: 山口菊子 | 2014年2月26日 (水) 13時39分