広島・山口の旅
9月19日~21日まで旅に出てきました。まず、第一日目の旅程から
広島からレンタカーで呉へ、呉市入船山記念館(旧呉鎮守府司令官官舎)
→岩国、錦帯橋・・・岩国城見学は断念
→上関町、四階楼・・・明治時代の擬洋風建築と色ガラス
→防府、毛利博物館・・・入館時間に間に合わず、無理矢理交渉して入館
→防府で宿泊
旧鎮守府司令官官舎は、明治38年建築の洋館と和館の木造建物です。
玄関の扉には、桜と錨の模様入りケシガラスが嵌まっており、ランマ、袖にステンドグラスがありました。明治38年竣工という時期を考えると、模様入りケシガラスは創建当初のものではないとおもいますが、それにしても、当時、これだけの1枚ものの板ガラスが手に入ったのかは、疑問が残ります。
この建物は平成3年から7年にかけて解体修理を行っています。ステンドグラスはあまり修理が施されていないようですが、窓硝子は、和館とも透明とスリガラスのみで、透明ガラスはロールの跡があるところをみると、後にほとんどが入れ替えたもののようです。
つぎは、岩国の錦帯橋
瀬戸内海を左にみながら、海岸沿いを走り、室津半島の先端にある上関町の四階楼へ。
明治12年に建てられた、木造4階建ての擬洋風建築です。
その4階18帖ほどの部屋に両開き窓13箇所に青・黄・赤・緑の色ガラスを使っています。
天井中央には、鳳凰の鏝絵があります。
西面の3箇所の窓からは、畳に色ガラスを映し出しています。
4階に上がると、見学者は思わず感嘆の声をあげていました。建築主の小方謙九郎の思惑にうまくはまってしまったようです。
建物は平成10年~12年にかけて保存修理工事が施されており、色ガラスも一部入れ替えていますが、現代のアンティークガラスを使用しているようで、当初のものとの見分けがむずかしいほどでした。
上の写真では、透明ガラス両方とも泡が入っていますが、右が当初で、左は現代のアンティークガラスではないかとおもいます。
色ガラスも、現代製作のものには、意識的に泡をいれているようで、うすく規則的な線の入った模様があるのが特徴ですが、なかなか判別がむずかしいのが現状です。
車を走らせて、毛利博物館に着いたのは、入館時間の4時30分を数分過ぎた時でした。
受付の人に、閉館は5時なので、それまで入館できるように交渉して、あわてて見てきました。
目的は、毛利博物館の展示品ではなく、毛利邸の内部を見ることでしたので、ひたすら、窓硝子を見てまわりましたが、古いガラスは見つかりませんでした。
これで、1日目は終了。次の日の旅程は、この次。
« 掛川・静岡の旅 | トップページ | 島根・広島の旅 »
「建築」カテゴリの記事
- 軽井沢夏の家(旧アントニン・レーモンド軽井沢別邸)(2023.10.28)
- 鎌倉近代建築の旅(2017.04.09)
- 福井県・高岡・富山の旅(3日目)(2016.10.19)
- 小笠原伯爵邸(2016.10.10)
- 滋賀、奈良、大阪、神戸の旅(2016.02.14)
「旅行」カテゴリの記事
- 小浜散策(2017.10.17)
- 関西仏像旅(2017.05.07)
- 安土・神戸・姫路の旅(2017.03.20)
- 豊橋、浜松の旅(2017.02.19)
- 京都・道明寺・南山城の旅(2017.01.29)
「ステンドグラス」カテゴリの記事
- 瀧山邸のステンドグラス(2024.09.11)
- 文化のみち二葉館のステンドグラス(2024.08.07)
- 戦前刊行のステンドグラス図案集から(2024.06.07)
- 旧須藤邸 ステンドグラス編(2022.10.06)
- 橋本の香(旧三桝楼)のステンドグラス(2022.05.02)
コメント