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2015年9月22日 (火)

広島・山口の旅

 9月19日~21日まで旅に出てきました。まず、第一日目の旅程から

広島からレンタカーで呉へ、呉市入船山記念館(旧呉鎮守府司令官官舎)
→岩国、錦帯橋・・・岩国城見学は断念
→上関町、四階楼・・・明治時代の擬洋風建築と色ガラス
→防府、毛利博物館・・・入館時間に間に合わず、無理矢理交渉して入館
→防府で宿泊

旧鎮守府司令官官舎は、明治38年建築の洋館と和館の木造建物です。

Photo

玄関の扉には、桜と錨の模様入りケシガラスが嵌まっており、ランマ、袖にステンドグラスがありました。明治38年竣工という時期を考えると、模様入りケシガラスは創建当初のものではないとおもいますが、それにしても、当時、これだけの1枚ものの板ガラスが手に入ったのかは、疑問が残ります。

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この建物は平成3年から7年にかけて解体修理を行っています。ステンドグラスはあまり修理が施されていないようですが、窓硝子は、和館とも透明とスリガラスのみで、透明ガラスはロールの跡があるところをみると、後にほとんどが入れ替えたもののようです。

つぎは、岩国の錦帯橋

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さすがの架橋技術です。

瀬戸内海を左にみながら、海岸沿いを走り、室津半島の先端にある上関町の四階楼へ。
明治12年に建てられた、木造4階建ての擬洋風建築です。

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その4階18帖ほどの部屋に両開き窓13箇所に青・黄・赤・緑の色ガラスを使っています。

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天井中央には、鳳凰の鏝絵があります。

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西面の3箇所の窓からは、畳に色ガラスを映し出しています。

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4階に上がると、見学者は思わず感嘆の声をあげていました。建築主の小方謙九郎の思惑にうまくはまってしまったようです。

建物は平成10年~12年にかけて保存修理工事が施されており、色ガラスも一部入れ替えていますが、現代のアンティークガラスを使用しているようで、当初のものとの見分けがむずかしいほどでした。

Photo_9

上の写真では、透明ガラス両方とも泡が入っていますが、右が当初で、左は現代のアンティークガラスではないかとおもいます。
色ガラスも、現代製作のものには、意識的に泡をいれているようで、うすく規則的な線の入った模様があるのが特徴ですが、なかなか判別がむずかしいのが現状です。

車を走らせて、毛利博物館に着いたのは、入館時間の4時30分を数分過ぎた時でした。
受付の人に、閉館は5時なので、それまで入館できるように交渉して、あわてて見てきました。
目的は、毛利博物館の展示品ではなく、毛利邸の内部を見ることでしたので、ひたすら、窓硝子を見てまわりましたが、古いガラスは見つかりませんでした。

Photo_10

これで、1日目は終了。次の日の旅程は、この次。

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