九州・関西ー仏像、ステンドグラス旅(大阪編)
午後2時には、新大阪に予定よりはやく到着、豊中の大阪大学へ。
大阪大学総合学術博物館(待兼山修学館)でおこなわれている「金銅仏きらきらし」展へ。
大学博物館で行われる展覧会ということで、展示品がほとんど大学所蔵品ですまされているのではないかと、あまり期待をしなかったのですが、これが、おおハズレでした。
43点の金銅仏は、おもに東京芸術大学蔵、そして、地元の大阪市立美術館蔵、逸翁美術館蔵、白鶴美術館蔵が出品されていました。
そして、この展覧会は科研費成果報告「5~9世紀東アジアの金銅仏に関する日韓共同研究」の発表の場として開催されたものでした。
この研究は、金銅仏を蛍光X線分析装置で、金銅仏の成分分析をしたものでした。
無料のカタログには、展示品の金銅仏それぞれに、成分分析の結果データが掲載されています。
こういった科学的調査の資料が提供されるのは、彫刻史の研究にとって、新しい角度からの情報の蓄積が得られるということで、こういう公開は大変有り難いものです。
しかし、藤岡氏の解説にあるように、この組成比率のデータだけでは、製作地、年代あるいは真贋の判断をすることはできない。あくまでおおよその傾向、蓋然性をしめすものとみるべきであるといっています。
大阪大学のキャンパスは、ちょうど学園祭(まちかね祭)の真っ最中でした。
とりあえず、見落としていた、大阪大学会館の玄関ランマのステンドグラスを見学。
延々と続くテントは、殆どが食べ物の屋台。ちょっとした広場は、ステージでオリジナル?の曲でバンドが演奏をしていました。
モノレールで南茨木へ。茨木市文化財資料館「龍王山をめぐる信仰と人々」展へ。
展示している仏像は、ポスターにある大門寺の熊野十二所権現像と蔵王権現立像でしたが、カタログには、忍頂寺の仏像も掲載されていました。
この日ではなく、3日には、高槻市しろあと歴史館で『大阪の修験と西方浄土』展を見にいきました。
仏像では、神峯山寺所蔵のものが展示されていました。
1日の宿泊は、新大阪。
つづく
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