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2022年9月21日 (水)

イッタラ展

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 私が北欧デザインを知ったのは、大学で受けた“デザイン論”という授業からでした。先生は、当時、金沢美大の教授だった藤森健次先生でした。早稲田の美術史の傾向からはずいぶんと外れた授業内容でした。早稲田の美術史は、伝統的には、文献と実物を両輪のように研究するといわれ、むしろ、文献を重要視する傾向にあったようにおもいます。ところが、藤森先生は、スライドを多用し、さまざまな分野でのデザインについて見せてくれました。印象にのこったのは、先生の奥さんが北欧の人で、その洋服のスライドで、北欧のテキスタイルを見せたことでした。他の美術史の授業と違って、いつも新鮮な期待がありました。また、当時大森にあった「各務クリスタル」の工場見学。益子の窯元(しかも島岡達三窯)の見学など、実際の現場に連れて行ってくれました。
そして、私の義理の兄が、北欧家具の輸入商社に勤めていた関係で、北欧家具が家の中に増えてきました。時は、バブルのはじまった頃、同年代の仲間は、稼いだお金の使い道を探して海外旅行、車、ゴルフと遊ぶためにお金を使っていました。私はというと、ひたすらすぐ読みもしない文献を買いあさっていました。リタイアしたときに使えるようにといった壮大で、無謀な計画からでした。
その頃、船橋に“イケア”という家具のスーパーのような店がオープンしました。大きな倉庫の中の棚に、梱包した家具が置いてありました。それを持ち帰り、自宅で組み立てていました。北欧家具のリーズナブルで、シンプルなデザインが新鮮な感覚に感じられました。
そのイケアの店の中に“イッタラ”の硝子器の展示コーナーがありました。フランスのバカラのような鉛ガラスで豪華なカットの入った器とちがって、実にシンプルで使い心地のよさそうなデザインでした。しかも、調べて見ると、当時、4人のデザイナーがどの器をデザインしたかを箱に表示していました。いわゆるガラス器メーカーでは、よほど有名な作家でない限り、誰がデザインしたかは見せず、自社ブランドとして売り出していました。イッタラはデザイナーがそれぞれ個性あふれるデザインをし、デザイナーの名がわかるガラス器を発売していました。値段も手頃なので、何度か通って、購入しました。それが、現在所有の3セットです。

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KALEVA(Tapio Wirkkala)タピオ・ウィルカラ

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UNIKKO((Tapio Wirkkala)タピオ・ウィルカラ

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ARKIPELAGO(Timo Sarrpaneva)ティモ・サルパネバ

その当時は、他に
カイ・フランク(Kaj Franck)
アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)
アイノ・アアルト(Aino Aalto)
のデザイナーがそれぞれのブランドを出していました。

今、イッタラのサイトを見ると、
オイバ・トイッカ(Oiva Toikka)
ヘイッキ・オルヴォラ(Heikki Orvola)
アルフレッド・ハベリ(Alfredo Habeli)
クラウス・ハーパニエミ(Klaus Haapaniemi)
の作品が売り出されているようです。

今回の、Bonkamuraザ・ミュージアムで開催された展覧会は、イッタラの歴史だけではなく、フィンランドのガラス工芸の全てにわたった展示でした。学生時代、藤森先生から繰り返し北欧デザインの素晴らしさを教えていただいた記憶がよみがえるようでした。図録を見ると、先生はその頃、フィンランドデザインを普及させるべく日本で奔走していたそうです。
そんなこんなで、今回の展覧会で購入したのは、まだ所有していない、アルヴァ・アアルトのアアルト ベースとアイノ・アアルトのコップをゲットしました。

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アアルト ベース

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アイノ・アアルト

その他に、今、使っている小鉢、色ガラスのシンプルなコップなどを所有しています。普段使っていても全然飽きが来ないデザインです。あまり思い入れが過ぎると、それぞれのデザイナーの作品がほしくなります。オ---ット!!、くわばら、くわばら、私はコレクターにはならないと誓っていますので。

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