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2022年10月 6日 (木)

旧須藤邸 ステンドグラス編

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桐生市の住宅街に2階建ての大きな白い外壁の洋館があります。かつて金善織物株式会社の事務所兼住宅として明治前期から後期にかけて建てられたとしています。その後大正10年頃、増改築工事をしたようです。そして、所有者が須藤氏に替わり、数年前まで住んでいたようで、手入れもまだ行き届いています。今の所有者になって、月1回の公開に踏み切ったそうです。
 さて、この洋館には、10カ所以上にもおよぶステンドグラスが存在しています。そのほとんどがサロンと称する吹き抜けの建物の窓、ランマに取り付けられています。この南側の建物は、パンフレットによると、明治前期の建物で大正時代に改造したとしています。
そのサロンの前に、玄関横にある鳥のパネル。鳥の腹部と木の幹はリップルを使っています。

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サロンに入る扉のランマに真ん中が大きく、左右に小さい花を配し、両脇には結霜硝子をいれているパネルがあります。赤の硝子はハンマードのようにも見えます。

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その横には梅に鶯の図柄の日本画のようなパネルがあります。木の幹にはリップルを使って古木の質感をだしています。

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サロン入り口のランマには、2連の細かい花束模様のパネルがありました。これはかなり細かいピースを使っていますが、全てケイムでつないでいるようです。

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応接間入り口のランマには真ん中に大きなつる花の模様、左右に小さな花が配置されたパネル。背景の硝子は細かな柄の型硝子を使っています。

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もう一つのランマは中心に青の硝子を配した抽象柄のパネル

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サロンの大きな引き違い窓には、藤に孔雀の図柄のパネルがあります。背景の硝子はリーミーを使い、藤は幹から花まで表現していて、木の幹から花、さらに孔雀もすべて銅箔によるいわゆるティファニー方式でつくられています。

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その横の少し幅のせまい上げ下げ窓には、チューリップが左右それぞれの窓に描かれています。

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玄関から東側の居室には、菖蒲だろうとおもわれる花のパネル。花、葉の部分はティファニー方式のようです。

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2階の階段室のファンライトにバラと2頭の蝶の図柄のパネルがあります。

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最後に玄関右横の引き違い戸に花の模様が2種類あります。どうもこれは新しそうです。

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その他、玄関と風呂場にステンドグラス枠の鏡が1つづつありました。

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ステンドグラスの主なものは、玄関の鳥と居室の菖蒲、2階階段室の花と蝶以外は、サロンのある建物に集中しています。図柄、技法などを見てみると、戦前のものとしてもいいのかなとおもいます。作者は、不明ですが、須藤家の歴史史料などが発見されれば、わかる可能性を秘めています。それにしても保存も大変すばらしく、よく維持できたなと感心するばかりです。

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